第2話

GAME START
521
2018/09/13 10:19
白鷺 拓海
まぁ、詳しく説明はするけど、
簡単に言うとこれから体育館に
学年ごとに集まって、殺し合い
をしてもらう。学年で生き残る
ことが出来るのは最高で16人。
せいぜい頑張って。順番は上の
学年からだから、今から体育館
への移動だよ。
そう言い、白鷺拓海は出て行った。すぐに…
[3年生の皆さんは5分以内に体育館に集合
してください]
鹿島 瑚子
行こっか…
三浦 友哉
ああ…
真が気になり、席を見るが既に姿は無かった
ー 体育館 ー
白鷺拓海の姿は無い。たが、全てのクラスが
体育館に入ったところで鍵がしまった。
[こんにちは〜!これからDEATH GAMEを
始めるよ!]


[ルールは簡単、16人になるまで殺し合いを
してもらう。体育館中央にあるのは武器さ、
好きなように使ってね。これは冗談じゃない
から生き残るためには人を殺すのがおすすめ
かな。では!制限時間は30分!それまでに
16人にならなかったら全員死亡だよ〜!]
そこで放送が終わった。
箱を見ると、大きめの箱に布が被っているの
が見えた。警戒心からか誰も手をつけない。
夜霧 真
誰もいかないなら僕が先に貰う
からね〜
真が箱に近付くと布を取った。箱の中には、
拳銃やナイフが入っている。
鹿島 瑚子
あ、私が取ってきたのも回収
されてんじゃん…
三浦 友哉
あるのか?
鹿島 瑚子
うん…一応、少しだけ私が所持
してるけど…
箱を漁り、日本刀とナイフ、拳銃を2丁を
取ると真は箱から離れた。
男子
俺も…
女子
わ、私も!!
女子
ちょっと押さないでよ!!
男子
俺が先だっただろ!!
一瞬で箱に全員が集中した。誰もが武器の
奪い取りに参加して、俺達も取りに行きたい
ところだけど…
三浦 友哉
瑚子はいくつ持ってんだ?
鹿島 瑚子
1丁だけ…
三浦 友哉
う〜ん…
女子
きゃああああああああ!!!
響く悲鳴


悲鳴がした方を見ると、女子が倒れていて、
ナイフを持つ男子が立っている


すると、親友の伊月悠いづきゆうがこっちに来た
伊月 悠
友哉!!
三浦 友哉
おっ、悠。取れた?
伊月 悠
いや、無理だ。あそこ行っても
巻き添えを食らうだけだ。
鹿島 瑚子
人って馬鹿だよね。ほら、二人
とも。あそこ見てみなよ。
瑚子が指した先にいたのは学級委員の佐々木
誠司
誠司の顔は笑っていて人を何人も撃ち殺して
いた
伊月 悠
誠司…
鹿島 瑚子
生きるために人を殺すか、また
は人を殺さないで生き延びるか
だね。まぁ、誰かが死なないと
全員死ぬけどさ。
伊月 悠
お前、冷静だな…
鹿島 瑚子
冷静ではないよ。ただ、悲しい
ことに慣れているだけ…
そう言い、瑚子は少し寂しげに笑うと俺達
から離れて行った…
三浦 友哉
それよりも武器。身を守れない
と生き残るのは難しい。
体育館の端にいる俺達はまだ目を付けられて
おらず、中央で殺し合いが繰り広げていたの
で、少しだけ考えることが出来るのがほんの
幸運だと俺はそのとき思った。

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