これくらいちょっと痛くしたって良いでしょ

白い脰（うなじ） 僕の物になるまではdite

寂しいなって飢えを満たすのは
君の口から出た僕の言葉

夜中光った後ろ髪　クーラーの白い息

いつもより酒気を帯びた喉でそっと呟いた

「今日は何をしているの？」

「明日にはどこにいるの？」

僕が守らなくちゃいけないのに


幾らか前の返事はきっと　暗黙の了解

薄暗い部屋の中　陰と陽が混ざり合う

脳の左と右側　食欲だけで満たされた

溢れ出た涎を隠すだけ

透明な血は君のために

これくらいちょっと痛くしたって良いでしょ

白い脰（うなじ） 僕の物になるまではdite

寂しいなって飢えを満たすのは

君の口から出た僕の言葉

これが「愛」か？

固く結んだ麻縄を　天井から解き

優しく首に巻いて　僕へと手繰り寄せたら

似合う言葉を選んで　君の耳へと囁き

チグハグな目からグラスへ注ぐ

三原色じゃ作れない　色を舌に刻んで

その甘い声で僕の鼓膜を破りたいの

腹話術が上手い君　身体には「好き」の二文字

夜は冷たい床で過ごそうか


錆びた鎖に繋ぐ仮初

君はそんな人じゃなかったのに

これくらいちょっと痛くしたって良いでしょ

白い脰（うなじ） 僕の物になるまではdite

寂しいなって飢えを満たすのは

君の口から出た僕の言葉


涙は悲しみを忘れさせる

　だけどそれじゃ

君を二度と思い出せない

もう君が泣かなくて良いように

グラスの中身を口に流した

お腹がすいた