第20話

20、気持ち②
79
2021/05/02 12:36
藤谷光
藤谷光
どう思ってるの?
龍輝たつきを好きなのかも、好きだったらどうしようと言う不安と恐怖に襲われながらも、勇波ゆうなに聞いた。
勇波は、困ったような反応をしてから、
中寺勇波
中寺勇波
ただの幼馴染みだよ。
と言った。
なんとも思っていない。
勇波が、龍輝を好きではないと言っていて、少しだけ自分の耳を疑った。
藤谷光
藤谷光
ほんと?
そう何度も聞き返した。
中寺勇波
中寺勇波
本当だよ?
と、勇波は何度も答える。
俺は、安心して、もう帰ろうとした時、勇波に聞かれてしまった。
中寺勇波
中寺勇波
なんでそんなこと聞くんだ?
あまり、答えたくなかった。
俺は、少し黙りこんだ。
そのあと、ある考えにたどり着いた。
俺が今、龍輝と付き合ってると言えば、勇波は龍輝に近づかなくなるかもと言う考えになった。
だから勇波に
藤谷光
藤谷光
俺、龍輝と付き合ってるから。
だからだよ。
そう答えて帰った。
~~~
俺は、こうが帰ったあと、すぐに帰った。
俺は、光と龍輝が付き合ってると知っても、別に驚かなかった。
ただ、胸にきりがかかってるようにモヤモヤした気持ちになっていることは分かった。
だが、今光と付き合っているなら、こんな、好きかどうかも判断出来ない俺が邪魔するのは、おかしいと思い、あまり関わらないようにしようと思った。
俺は、その話があった日以来、龍輝とは最小限の話しかしていない。
そんな日々が続いて、一ヶ月半程過ぎ、もう少しで春休みに入ると言う頃、学校が大きく変わることになる。
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渓霞
渓霞
こんにちは、渓霞です。
昨日投稿出来なかったので、投稿させていただきます。
これからも投稿し忘れてしまったり、お休みをしてしまったりするかも知れませんが、どうかよろしくお願いします!

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