俺は晴れが好きだ 。
それも、気持ち悪いくらいの快晴が 。
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その日は、雲ひとつない 快晴 だった 。
しんどいからやだ って言おうと思ったけど
にこにこしてこっちを見てるテオくんを見たら
断れなかった 。
外に出ると、人がひからびそうな程
地面を照らしている太陽があった 。
俺はテオくんのおしに弱いのだろうか 。
何笑ってんだこいつ、なんて思いながら隣を歩く 。
しばらく歩いていると、
頭がくらくらしてきた 。
なんだ、これ、頭がぼんやりして思考が回らない 。
ぼーっとしていると、後から俺を呼ぶ声が聞こえた 。
俺は何故かテオくんに押され、
吹き飛んだ 。
鼻に入るのは鉄の臭いと、
目の前に広がるのは、血?
あぁ、思考回路が回らない 。
何も考えられない 。
何も 。
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俺は晴れが嫌いだ 。
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解説
最初に 『晴れが好きだ』と言ったのは、
テオくんですね。
テオくんは晴れが好きなんです。はい。←
じんたんは熱中症になって、頭がボーってします。(熱中症ってそんな突然なるもんなのか)
そのせいで車に気付かなかったじんたんを
テオくんが庇う。
でも、テオくんは生き残ってしまって、
じんたんは熱中症で亡くなる。
身代わりになりきれなかったテオくんは、
じんたんを誘ってしまった自分を責め、
最後に『晴れは嫌いだ』とテオくんが言ったんです←
じんたんを庇ったテオくんが亡くなってじんたんが悲しむパターンじゃないやつです←
最初と最後以外はじんたんsideです
語彙力のない人間が無理に深い話書こうとしたら
こうなるんですね、、、、勉強になりました(
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。