あ、そういえば今日日直だったっけ、、、
もうひとりは、、
藤枝くんだ。
日直は出席番号順。
藤枝くんは俺の後ろだ。
前から藤枝くんが気になってて、
昨日の夜から一緒に日直するの
楽しみにしてた。
俺は机から立って藤枝くんの隣に立つ。
こうして隣に立つと、
藤枝くんってすごいちっちゃい。
あ、やべ、声に出ちゃった
黒板についた。
消そうとすると、
黒板消しが見当たらない。
そんな可愛い顔して言われたら
頷くしか無いじゃん。
藤枝くんは背伸びをして俺の頭を撫でた。
このひとは天然なんだろうか。
それとも確信犯なのか。
多分前者だ。
藤枝くんは俺の頭を撫でた時みたいに
背伸びをしていた。
なかなか俺に譲ってくれない藤枝くんが持っている
黒板消しをすっと取った。
これが俺達の最初の1ページ。
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こんにちは!!!
いやぁ、初々しいですね。
これ、今日あった実話なんですね。
初めて話したっていうのは設定なんですけどね、
その設定以外全部実話なんです。
それだけです←
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!