私 「手錠をつけても良いけど、
悟さんのことを抱き締めることが
出来なくなっちゃう。」
手錠は正直どうでもいい。
悟さんが居てさえくれればそれで良い。
でも、抱き締められなくなるのは
寂しいな。
五 「そ、それは、、、、、、」
私 「私は悟さんのこと大好きです。」
私 「どこにも行きません。」
私 「離れません。」
私 「だから安心してください。」
ゆっくり私の言葉を伝えると、
切羽詰まったような顔をしていた
悟さんは落ち着きを取り戻してきた。
私 「だから、これを外してくれませんか?」
お願いをすると素直に外してくれた。
私 「何があったのか教えてくれませんか?」
悟さんのことを抱き締め、
優しく問いかける。
五 「実は、、、、」
ゆっくり話し始めた。
話を聞いてみると
悪夢を見る呪いにかかってしまったみたい
私が他の男の人のところに行ってしまう
夢をみたらしい。
私は悟さんの頭を撫でながら
私 「私はここに居ますよ。」
私が愛してるのは悟さんだけだから。
一生そばに居ます。
私 「愛してます。」
その五文字に私の愛をこめた。
五 「僕も、愛してる。」
今日は悟さんを気のすむまで甘やかした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。