チクタク チクタク
時計の針が動く音が聞こえる。
もう、お風呂に入ったし夕御飯も食べた
でも、まだ悟さんは帰ってこない。
もうすぐ、22時になる。
悟さんが帰ってくるまで起きてようと
思ってるけど眠たくなってきた。
《寂しい》
その言葉が頭の中をグルグル駆け回る。
私 「そうだ。」
寝室にある悟さんの部屋着を着れば
悟さんに包まれた気持ちになるかな。
思い立ったらすぐ行動に移した。
寝室に行って悟さんの部屋着に着替える。
私 「フフッ、悟さんの匂いだ。」
悟さんの甘い香りがする。
ズボンも履こうと思ったけど、
大きすぎて落ちてくるので止めた。
代わりに、自分の部屋着のショーパンを
履いてる。
リビングに戻ってソファーに座る。
悟さんにお帰りなさいって言いたいから
頑張って起きてようと思ってる。
けど、段々眠くなってきて瞼が閉じそうに
なってる。
時々香る、悟さんの甘いバニラの匂いに
心地よさを感じ
気づいたら、眠りについていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!