家の中に入るととても広かった。
聞くと、空いてる部屋が何個かあるそうだ
私は、その空いてる部屋に住むことに
なっているらしい。
今から、五条さんとのお話をします。
決まりごととかを決めるんだと思う。
五 「まず、この家のルールね。
基本的には全部僕がやるから。」
え?
仕事もあるのに分担しないで全部
五条さんがやるの?
私 「私、、は?」
五 「怪我したら困るからね。
ゆっくり休んでていいよ。」
私 「あり、、がとうござい、、、ます。」
五 「そして、君は一日中家に居ること。」
仕事は、どうなるの?
五 「仕事のことが気になっているよね。
もう、僕が退職届けを出しておいたから」
え、私、今無職?
五 「君は僕に養われていれば良いの。
返事は?」
私 「はい。 判りました。」
私が、五条さんの指示に従うと
嬉しそうな顔をする。
五 「だいぶ、普通に喋れるようになったね。」
その指示も嫌だとは、思えないのは
私も、五条さんのことを好いているから
だろう。
五 「荷物は、明日僕が全部運ぶから君は部屋に
いて?」
私 「はい。
何から何までありがとございます。」
五 「ん。 じゃあ、ごほうびのキスして?」
え?
キスなんてしたことのない私にとっては
謎でしかない。
緊張する。
私 「いいよ。
ちょっとかがんでほしいな。」
五条さんと私は35cm以上の差がある。
五条さんがかがんでも私は、上目遣いに
なんでしまう。
五条さんがかがんでくれたので、精一杯
背伸びをして五条さんの唇に私の唇を、
運ぶ。
そして、、、
私 「、、、、、、んぅ、、」
唇と唇が触れるだけのキスをする。
五 「はぁ、、、大好きだよ。
ずっと、ずっと一緒だからね。」
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。