五条side
五 「嘘だろ。」
目を大きく見開いてそう呟いた。
それというのも、ほんの五分前。
やっと仕事が終わって家に帰ってきたら
明かりがついてるのに、返事がない。
五 「(無視かな?)」
そうならお仕置きしないと
なんて思いながらリビングへ行くと
あなたはソファーで寝ていた。
それだけならまだ良かった。
それに加え
なんと
僕の部屋着を着てるんだよ。
あなたの可愛さに悶えそうになる。
五 「可愛いかよ。」
そう言いながらも、寝ているあなたの
頭を優しく撫でる。
つい先日初めてあったのに
此処まで気を許してくれているなんて、
嬉しくて顔がにやける。
五 「あなたは僕のだから。
ずっと、ずっと一緒にいようね。
離れるなんて許さないから。」
僕はあなたをお姫様抱っこをして
寝室までつれていく。
ゆっくりベッドまで運んで
五 「おやすみ。 あなた」
あなたのおでこにキスをした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。