私は一つ不思議に思ってることがある。
それは悟さんが何故目隠しをしているのか
思えば出会ってからずっと目隠しをしてい
ると思う。
いや、見る機会がなかったのも事実だけど
でも普通に生活しているのでみえてはいる
んだろうけど、、、、
気になるなぁ。
五 「あなた? どうしたの?
さっきからボーっとしてるけど。」
考えて事をしていたら悟さんに
話しかけられた。
私 「考え事をしてたんです。」
五 「何を考えてたの?」
いっそのこと聞いてみようか。
私 「なんで悟さんはいつも目隠ししてるのかな
と思って。」
疑問に思ってたことを聞いてみると
五 「あぁ~。 それはね、、、」
そう言いながら目隠しを外した。
五 「僕がグッドルッキングガイだからだよ。」
そう言って目を悟さんは瞼を開けた。
私 「綺麗。」
ポツリと言葉が零れてしまうほど
美しく、神秘的だった。
思わず感動して、悟さんの目をジーっと
見つめていると
五 「あなた? そんなに見られると
恥ずかしいんだけど。」
悟さんにそう言われてハッとする。
私 「ごッ、ごめんなさい。」
五 「いいの、いいの。
そんなに綺麗だった?」
悟さんのその問にすぐに頷く。
私 「もちろんです!
まるで、日の光が海を照らしてキラキラ
輝いてるような。
ガラスの玉に光が射し込んで反射している
ような綺麗な目です!」
感動し過ぎて悟さんの目について
語っていると、
五 「もっ、もういいよ。」
悟さんが焦ったようにそう言うので
ふと悟さんの顔を見ると
耳が紅くなっていた。
私 「悟さん、もしかして照れてます?」
いつもは余裕そうな表情をしている
悟さんが照れているので
顔がにやけてしまう。
五 「そんなこと、ないし。」
そう言ってそっぽ向いても
耳の紅さは変わらなかった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。