第20話

綺麗な目
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2021/03/31 02:03



   私は一つ不思議に思ってることがある。



   それは悟さんが何故目隠しをしているのか



   思えば出会ってからずっと目隠しをしてい
   ると思う。



   いや、見る機会がなかったのも事実だけど



   でも普通に生活しているのでみえてはいる
   んだろうけど、、、、



   気になるなぁ。



五 「あなた? どうしたの?
   さっきからボーっとしてるけど。」



   考えて事をしていたら悟さんに
   話しかけられた。



私 「考え事をしてたんです。」



五 「何を考えてたの?」



   いっそのこと聞いてみようか。



私 「なんで悟さんはいつも目隠ししてるのかな
   と思って。」



   疑問に思ってたことを聞いてみると



五 「あぁ~。 それはね、、、」



   そう言いながら目隠しを外した。



五 「僕がグッドルッキングガイだからだよ。」



   そう言って目を悟さんは瞼を開けた。



私 「綺麗。」



   ポツリと言葉が零れてしまうほど
   美しく、神秘的だった。



   思わず感動して、悟さんの目をジーっと
   見つめていると



五 「あなた? そんなに見られると
   恥ずかしいんだけど。」



   悟さんにそう言われてハッとする。



私 「ごッ、ごめんなさい。」



五 「いいの、いいの。
   そんなに綺麗だった?」



   悟さんのその問にすぐに頷く。



私 「もちろんです!
   まるで、日の光が海を照らしてキラキラ
   輝いてるような。
   ガラスの玉に光が射し込んで反射している
   ような綺麗な目です!」



   感動し過ぎて悟さんの目について
   語っていると、



五 「もっ、もういいよ。」



   悟さんが焦ったようにそう言うので



   ふと悟さんの顔を見ると



   耳が紅くなっていた。



私 「悟さん、もしかして照れてます?」



   いつもは余裕そうな表情をしている
   悟さんが照れているので
   顔がにやけてしまう。



五 「そんなこと、ないし。」


   そう言ってそっぽ向いても
   耳の紅さは変わらなかった。  
   

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