結局、昨日は五条さんの家に泊まった。
いや、泊まったというより
帰してくれなかった。の方が正しいだろう
帰ろうとした時、すぐに私を抱っこして
お風呂場まで連れていった。
五 「どこ行こうとしたの?
今日から、此処が君の家でしょ?
早くお風呂入ったきな?」
有無を言わせない圧を感じ、
怖くなったが、やっぱり不快には感じなか
った。
私 「わかりました。
ありがとうございます。」
私が頷くと、機嫌が良くなったのか
周りに花が咲いてるかのように笑った。
可愛い。
なんて思ったことは、心の中にしまって
おいた。
なんだかんだでそのまま寝ることになって
五条さんの家で一夜を、過ごした。
あっ、皆が思っているようなことは
してないよ。
流石に、始めてあったばかりだから、、、
って、それは置いといて
五条さんが仕事に行くらしい。
私 「じゃあ、私も家に帰ります。」
家に帰って、荷物の整理をしようと
思っていたら
五 「は?」
あまり好きではない、五条さんの低い声が
聞こえた。
何か、機嫌を損ねてしまったのか、
五 「僕から逃げるの?
此処が、君の家でしょ?」
誤解しているようだった。
私は逃げないし、
此処に居ることも何の抵抗もない。
でも、それを伝えようとすると
腕を捕まれて、私の部屋だと言う場所に
閉じ込められる。
私 「五条さん!?
何するんですか?」
五 「君が僕から逃げようとするからでしょ?
僕が帰って来るまでそこに居てね。」
やはり、大きな誤解をしているようだった
誤解をとこうと話をしてみるも
私 「五条さん 聞いてください。
私、逃げようとなんか、、」
五 「言い訳なんか、聞きたくない。
僕、もう仕事行くから
おとなしくしててね。」
待って。
五条さん、ホントにちがくて、
私 「五条さん❕
待ってください。話をしましょう。」
私の声もむなしく、
五条さんが外に出て玄関の鍵を閉めた音が
聞こえた。
私 「え?」
もしかして、監禁された?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。