第37話

居ない  ※続き
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2021/04/07 14:31
五条side



五 「は?」



   自分でも驚くほど低い声が出た。



   周りの奴がビクついてたけど
   そんなのどーでもいい。



   何故って、、、、



   あなたが勝手に部屋の外に出てるから。



   ちょっとコンビニに出かけるだけだから
   鍵をかけなかった。



   それもあるし、
   あなたのことを信用していたのもある。



   でも、その短時間で部屋の外に出ている。



   残念だ。



   逃がすつもりはないけど。



   また、躾直さないと。



   そう思いながらエレベーターに乗り
   最上階まで上がる。



   そして扉が開いた瞬間に
   あなたが突進するように乗り込んで来た



   逃がさないように抱き締めると、



   僕よりも強い力で抱き締められる。



私 「さと、、、る、、、さん、、」



   あなたは涙声で僕の名前を呼んだ。



   それは決して絶望とかじゃなくて、
   悲しいという思いを含んだ涙声だった。



   あなたを抱き締めながらニヤけてしまう



   あなたはもう僕に依存してるから。



   あなたはもう完全に僕のモノだ。



五 「あなた? どーしたの。」



   理由がわかってるのに聞くのは
   自分が主導権を握るため。



   ま、そんなことしなくても



   主導権は僕のだけどね。



   あなたも悪い男に捕まったね。

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