第9話

そう言う意味じゃない
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2021/03/29 01:55



   しばらくして、玄関のドアが開く音がした



私 「(悟さんだ❗)」



  そのまま、足音はこっちに近づいてきて、



五 「あなた、帰ってきたよ。」


   
五 「今、鍵開けるね。」



   そう言って、鍵をあけてくれた。



   鍵をあけて、扉が開いた瞬間
   悟さんが抱きついて来た。



五 「ただいま。 あなた」



   よし、さっそく名前で呼んでみよう。



私 「お帰りなさい。 悟さん」



   反応は?



五 「ポカン」



   あれ? 思っていた反応と違う。
   もしかして、



私 「嫌でしたか?
   すぐにもとに戻しますね。
   すみません。」



   やっぱり駄目だったか、と肩を落とすと
   悟さんが、



五 「駄目じゃないよ。
   今度から、そうやって呼んでね。
   命令だよ。」



   ホッとした。
   嫌じゃなかったらしい。



私 「はい! わかりました。」



   元気よく、返事をすると
   頭を撫でてくれて



五 「本当に、あなたは可愛いね。
   食べたいくらい。」



   人間はおいしくないらしいって
   本で呼んだことがある。



私 「悟さん、人間はおいしくないんですよ。」



   私がそう言うと、プッと吹き出して



五 「そう言う意味じゃないんだよ。」



   と、言った。

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