第13話

甘えたさん
4,727
2021/03/29 12:08



   そのあとは、何事もなく荷物をまとめた。



   悟さんの家に帰ってきて、
   一息ついていると



五 「あなた~~~。  
   かまって~~~~~?」



   悟さんが甘えて来た。
   そう言う姿も微笑ましいと思う。



私 「もちろんです!」



   微笑みながら、近くにいる悟さんの頭を
   わしゃわしゃと撫でる。



五 「フフッ、くすぐったい。」



   目を細めながら、くすぐったそうにする
   悟さんがとても可愛くて
   もっと頭を撫でる。



五 「あなた、ありがとう。
   今度は、僕が甘やかしてあげる。」



   そう言うと、私のことを持ち上げて
   悟さんの膝に座らされる。



私 「悟さん!? 私重いですよ!?」



五 「そんなことないよ?」



   平然な顔をして言うから、
   恥ずかしくなって顔を手で覆った。



五 「照れてるの?
   か~わ~い~い~。」



   私のことを抱き締めながら、
   一定のリズムでトントンしてくれた。



   今日は色々なことがあったので
   すぐに眠くなってしまった。



五 「何? 眠いの?」



   答える元気もないので、
   首をコクコクと縦にふった。



五 「フフッ、寝ていいよ。
   寝室まで運んであげるから。」



   その言葉を聞いて、私は眠りについた。



   悟さんの腕のなかは温かった。

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