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第2話

2話 傷物にした責任、ちゃんととるから
あなた

弾かれるように振り返れば、
藤ヶ谷 昌がニヤニヤしながら
こちらを見ている。
あなた

な、なんだよ。
〝こんなチャラ男〟が
気に障ったのか?

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
いーや、別にー?
俺はその〝こんなチャラ男〟発言で
救われたわけだし?
あなた

…………

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
あの子に勝手に惚れられて、
付き纏われてて……まあ世間では
ストーカー? って言うのかな?
あなた

(こいつ、今さらっとストーカーの
存在を受け入れたけど……。
みくると同じで、日常的にこういう
事態に巻き込まれてるのか?)

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
とにかく困ってたから、
助かったよ。たとえ、
〝こんなチャラ男〟と呼ばれても
あなた

お前っ、めちゃくちゃ
根に持ってるじゃないか!

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
ははっ、っていうか、
その言葉遣いって癖?
あなた

ん? 男っぽいってことか?

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
そーそ、新鮮……ん?
そう言いながら藤ヶ谷 昌は、
私の頬を見て目を見張る。
藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
その傷!
ガシッと肩を掴まれた。

みくるを狙う変質者たちと
幾度も対峙してきた私も、
さすがに心臓が止まりそうになった。
あなた

その手を離せっ、でないと……

背中にしょっている
竹刀に手を伸ばしかけたとき──。
藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
傷物にした責任、
ちゃんととるから!
あなた

はあ!?
言い方に気をつけろ!
誤解を招くだろ!

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
でも、この傷のせいで、
きみが嫁に行けなくなったらと
思うと心苦しいから
藤ヶ谷 昌の指が
私の傷のすぐ下の肌をすっとなぞる。
あなた

ひっ

あなた

(今、ぞわぞわっって
鳥肌が立った!)

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
それにきみ、男勝りみたいな
ところもあるし、
やっぱり嫁の貰い手が──
あなた

余計なお世話だ! 
というか、離れろ!

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
いーやーだ
藤ヶ谷 昌は、私を離すどころか
強く抱き着いてきた。
あなた

ふざけるな!

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
名前
あなた

は?

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
名前、教えてくれたら
離してあげる
あなた

断る!

ぐぎぎぎーっ、と歯を食いしばりながら、
必死に藤ヶ谷 昌の腕を振り解こうとするも、
できない。
あなた

(こいつ、無駄に力強い!
剣道なら男にだって負けないのにっ)

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
教えてよ、きみの名前
あなた

だーっ、もう!

私はやけくそになって、
自分のフルネームを叫んでやった。
あなた

これで満足か!

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
満足満足、よろしくね。
あなたちゃん
名前を呼ばれた途端、
まだ6月だというのに、
ぞわぞわっと寒気がした。
あなた

き、気色悪いから、
ちゃん付けはやめろーっ

***

──翌日の放課後……。

私は剣道場で主将の伊澄 真司(いすみ しんじ)先輩と
手合わせしていた。
あなた

だー!!

竹刀を真司先輩に向かって容赦なく振り下ろす。
伊澄 真司
伊澄 真司
あなた、掛け声はメーン! だろ
私の仕掛けた一撃を難なく避けた真司先輩は、
深くこちらに踏み込み──。
伊澄 真司
伊澄 真司
メーン!!
目にも止まらぬ速さで、
私の面に竹刀を叩き込んだ。
あなた

どあっ

打ち込まれた衝撃で、
私の身体は後ろに倒れる。
伊澄 真司
伊澄 真司
あなた!