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第7話

7話 やっぱいいな
あなた

(どういう意味だ?)

きょとんとしていると、
みくるが目元を柔らげ、
話を続けた。
美園 みくる
美園 みくる
助けてもらってばかりで
申し訳ないんだけど、でも……
美園 みくる
美園 みくる
あなたがそばにいてくれて、
嬉しいんだ
あなた

みくる……

あなた

みくるは覚えてるか
わからないけどさ

目を伏せ、私は手元の焼きそば
メロンパンに視線を落とす。
あなた

私、思ったことなんでも
言っちゃうだろ?

美園 みくる
美園 みくる
正直者だからね。そこが
あなたのいいところだよ
あなた

うん、ありがとう。
でも、社交辞令とか苦手だから、
小学生のときにいじめられてさ

あなた

でも、みくるだけは……。
さっきみたいに、正直なのは
私の長所だって言ってくれた

美園 みくる
美園 みくる
本心を言っただけだよ
あなた

私、その言葉に救われたんだ。
だから、私にとってみくるは恩人だ。
守られることに、申し訳なさなんて
感じなくていいんだよ

美園 みくる
美園 みくる
あなた……
あなた

あの日、今度は私がみくるを
守るって決めたんだ。今はこうして
恩返しできることが嬉しい

照れくさくて笑うと、
頬に視線を感じて隣を見る。

そこには、テーブルに頬杖をつきながら、
見たこともないくらい優しい表情をする
藤ヶ谷 昌がいた。
あなた

な、なんだよ

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
んー? やっぱ
いいなって思ってさ
あなた

なにが

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
あなたちゃんが、だよ。
かっこよくて、優しい。
そんないい子、男なら
気にならないわけないよ
あなた

……!

あなた

(まただ、心臓がドキッてした。
私、この歳で心臓病か??)

胸を押さえながら、
私はすっと藤ヶ谷 昌から
目を逸らす。
あなた

(こいつのことだ、きっと
みんなにも言ってるんだろ。
だから、本気になんてしない……)

***

放課後、部活終わりにみくると
一緒に帰っていると……。
あなた

……!

背後からついてくる足音に気づき、
私はみくるの手を握る。
美園 みくる
美園 みくる
あなた?
あなた

人通りが多いところに行こう

それだけで、みくるは状況を
察したらしい。

こくりと頷いて、
私のあとをついてくる。

とりあえず駅近の大通りに出ると、
私は手近なお店を探した。
あなた

(どこか、人がたくさんいる場所……)

そこで、【パール】というパンケーキの
お店が視界に入る。
あなた

(あそこなら人も多いし、安全か)

そう思って【パール】に向かい、
ドアを開ける。

──カランカランッ。
???
???
いらっしゃいませ
私は背後を気にしながら、
「2名で」と言ったのだけれど、
なかなか返事がない。

不審に思って前を向くと──。
藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
え……あなたちゃんに、
みくるちゃん?
白いワイシャツの上から
黒のストライプベストを身につけた
藤ヶ谷 昌が私たちを出迎えた。

腰にエプロンを巻いているところを見ると、
ここの店員なんだろう。
あなた

お前、ここでバイトしてたのか?

藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
う、うん。それより……
藤ヶ谷 昌が腕を伸ばし、
私の頬にそっと手を添えた。
藤ヶ谷 昌
藤ヶ谷 昌
顔が真っ青だよ。
なにかあった?