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第14話

14話 初デート
常葉 紫乃
常葉 紫乃
するんでしょ、デート
あなた

あ──うん!

私は迷ずその手を取る。

すると紫乃くんが指先を絡めるようにして、
私の手を握り直した。
あなた

(これって、いわゆる恋人繋ぎ……
ってやつなんじゃ!
まさか、誰かとする日が来るなんて!)

感動していると、
紫乃くんが軽く繋いでいる
手を引いてくる。
常葉 紫乃
常葉 紫乃
ねえ、なんか食べない?
あなた

そういえば……
お昼ご飯も食べないで
遊んでたから、お腹空いたかも

常葉 紫乃
常葉 紫乃
せっかくだし、食べ歩きする?
あなた

うん、なにに……あ!

私はアイス売り場を見て、
声を上げた。

紫乃くんも怪訝そうに、
私の視線を辿るようにして、
アイス売り場を見る。

すると、あからさまに
げんなりした顔をした。
常葉 紫乃
常葉 紫乃
ご飯、食べてからにすれば?
あなた

うー、でも食べたいっ

常葉 紫乃
常葉 紫乃
ずるいんだけど
あなた

え?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
そんな顔で言われると、
ダメって言えないじゃん……
あなた

わっ

紫乃くんが私の手を引いて、
アイス売り場に向かう。
常葉 紫乃
常葉 紫乃
あなたって、子供っぽいとこ
あるよね
あなた

ごめんね、年上なのに
はしゃいだりして……

常葉 紫乃
常葉 紫乃
別に。そういうとこ、
可愛いって思うし
あなた

へ!?

少し前にある
紫乃くんの背中を見つめる。
あなた

(可愛いって言った!?
空耳じゃないよね!?)

頭の中で、紫乃くんの『可愛い』が
何度もリフレインしている。

紫乃くんは振り返ってくれないけれど、
その赤い耳たぶが目に入って、
苦しいくらいドキドキしてしまった。

***

食べ歩きでお腹を満たしたあと、
私たちはお化け屋敷にやってきた。
常葉 紫乃
常葉 紫乃
信じらんない。
こんな暗いだけのアトラクション、
なにが楽しいの?
あなた

え? どこからお化け
出てくるかなーって、
わくわくしない?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
そこは普通、びくびくするんでしょ
紫乃くんの声がさっきから震えている。
あなた

(もしかして……)

あなた

紫乃くん、怖いの?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
はあ!?
そんな、そんなわけないでしょ!
あなた

(強情だなあ)

私は手を繋いだまま、
紫乃くんの前に立つ。
あなた

いつも助けられてばっかりだから、
今度は私が守るよ!

常葉 紫乃
常葉 紫乃
だから怖くないって……
あなた

私が手を引くから、目を閉じてて。
そうすればお化けが見えないでしょ?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
あんた……
半目で私を見ていた紫乃くんだったが、
観念したように表情を緩めた。
常葉 紫乃
常葉 紫乃
まったく、男前すぎ
あなた

それ、褒められてる?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
褒めてるよ。だって俺、
あなたのそういう男前なとこに
惚れたんだし
あなた

え!?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
あんたが覚えてるかどうか
わかんないけどさ、
俺たち前にも会ってるから
あなた

え……いつ!?
お店でじゃなくて?

常葉 紫乃
常葉 紫乃
違う。
一年前、高校受験の日に、
俺、転んで足くじいてさ
あなた

(そんなに前に出会ってたの?)

常葉 紫乃
常葉 紫乃
会場まで間に合わないって
思ってたら……。
目の前をあんたが
自転車で通りかかったんだ