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第2話

幼なじみと時間
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2019/07/29 02:29
裕介
裕介
げ……っ………
また、面倒なやつと出会ってしまった………
朝陽
朝陽
なにが、げっ……よ
暑いこの坂で彼女【倉西 朝陽】(くらにし あさひ)に出会ったのだ
げっ……ともいいたくなる
朝陽
朝陽
わざわざ、迎えに来てあげたのよ。
ここから道分からなくなるでしょ…?
裕介
裕介
あぁ…どうも…
彼女は…幼なじみ…な、はずだ
曖昧なのは、俺はあまり小さい時の記憶がないから
4歳の時に交通事故にあって、少し記憶が飛んでいる
裕介
裕介
お前、夏休みの課題進んだ?
朝陽
朝陽
あぁ、まぁ…終わったわ
そして、何よりこいつの嫌なところは…
【頭がいい】
ところだ
裕介
裕介
学年トップの方はやっぱり違うなぁ…
学校どころか、全国で見ても彼女はトップに近かった
朝陽
朝陽
何………?嫌味?
彼女が怪訝そうな目で見てくるのを、視線をずらしてかわす
▼△▼△▼△▼△▼▼△▼△▼△▼△▼△▼△
「ひとは、どこかに得意とするものがあるらしい」
それは、ほんの少しの些細なことでもだ
裕介
裕介
ふぅ…………
4冊目の半分まで目を通して、本をふせた
書庫に入って、4時間が経過した
裕介
裕介
1時間にだいたい1冊か……遅いな…
いつもの薄いほんなら30分くらいで読み終わる
だが、分厚いハードカバーであるこの本達は、そう簡単に読ませてくれない
裕介
裕介
これじゃ、全てに目を通せないな……
本好きのためか……
本を1度開くと、最後まで読んでしまう
俺は、極度の本好きなのかもしれない…

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