第30話

人違いなわけがねぇ
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2023/07/23 13:32


ヤマトside



雅貴「さっさとあなた返してくんね?」
虎牙「返せ?無理な話だな」
村山「なんでー?簡単な話じゃん」
日向「てめぇだろ。あいつになんか吹き込んだのは」
タケシ「お前があなたに言ったのか」
虎牙「ああそうさ。

街を破壊すると言えばあの通り。
ほんと、頭の悪い女だ。

お前らには、手出すなと言われたよ」

全員「…は?」

虎牙「記憶もないくせに生意気な」
広斗「…んだよそれ、」



そういうとこ、


やっぱりあなたじゃねぇか、

…なにが人違いだよ、
バカあなた、



ヤマト「…バカだよな、あいつ」
チハル「えっ」
コブラ「…ああ、」



いつもそう。


自分一人が犠牲になればって、
なんでも一人で解決しようとする。


頼り方を知らなくて、

全部一人でなんとかしなきゃって、
いつも無茶するのがあいつで、


…でも、


結局それで人を助けるのもあいつ。


ほんと、あなたはバカだよ。

自分だけ傷付けばいいって、
誰も傷付かなきゃいいと思ってる。


でもよ、

たった一人で全部を背負うのは、
無理があんじゃねぇか?

なぁ、あなた。



虎牙「お前らにもう用はない。複製が終われば、あいつも殺す。皆殺しだよ」



喧嘩は強いくせに、
本当は、誰よりも弱くて脆い。

あなたは、独りの時が1番弱くなるから。


誰かがそばにいてやらねぇと、
あいつは知らねぇうちに弱って、

壊れんじゃねぇかってくらい、

全部一人で抱え込んで、


そんなあなたが、
いつか、消えてなくなりそうで、



虎牙「お前らにひとつ、チャンスをやろう。私の傘下にくだるか、ここで死を選ぶか」



チャンス…ねぇ、


目の前にいた雨宮はふっと口角を上げて、
キレてる気がするのは、気のせいじゃねぇよな。



雅貴「早くあなた返せって」
広斗「お前話長ぇ」
虎牙「…なんだと?」



雨宮はムカつくくらい余裕そうで、
そんな2人に動揺する黒川虎牙。

だけど、ニヤッと不気味に笑って、


九龍の抗争ぶりかもな、
こうしてSWORDが協定を結ぶのは。



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