あなたside
学校について下駄箱の扉を開けた。
そこにはいつもの見慣れた下駄箱にはない一通の手紙が入っていた。
白い封筒に手紙が入っていた。
…
家に帰り封筒を開けて手紙を読む。
あなたさん
ずっと前からすきでした!
一目惚れです!
返事はいつでも大丈夫です!
山本
…
告白?
え?私が?
困惑して手紙を持ったままフリーズしていると横から手が伸びてきてそのまま私から手紙をとりあげた。
「うわ!なんやねんこれ」
『あ!大兄やめてよ!』
西畑「ラブレターやん!」
と、丈兄にラブレターを持っていく。
藤原「何騒いでんねんさっきから」
西畑「あなたラブレターもらってる!」
藤原「なんやって???」
西畑「だから!あなたが!ラブレターもらってんねん!」
藤原「あなた…よかったなぁぁ」
なんて2人は泣いて喜んでいる。
状況がとてもカオスだ
『もう!ラブレターかえして!』
西畑「え、あなた確認なんやけどさ?」
『ん?』
西畑「付き合ったりせぇへんよな?」
『はい??』
西畑「付き合ったら俺なくで」
藤原「え?付き合う気なん??」
『うん??』
藤原「お付き合いは許さへんよ?」
西畑「丈くんもっとあなたにいったげて!」
『いやいやいや、まって??付き合わへんから笑』
藤原「なんなん!心配して損したやん!」
西畑「賢明な判断だ!」
…
次の日きちんとお断りのお返事をしました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。