第6話

海水浴での露出は注意。
668
2021/08/14 01:33
あなたside
今日はお兄ちゃん2人と一緒に海水浴に行く日だ。
今年はなんと可愛い水着を買ったのでお兄ちゃんに見せたくて駄々をこねて連れてきてもらった。
最初は2人とも嫌そうな顔をしていたけど私がものすごい勢いで説得したからかOKが出た。
運転は丈兄。
助手席は私。
そして、後部座席には大兄。
3人で他愛のない話をしながら移動していると海に着いた。
『うみだぁぁぁぁぁぁぁ!』
藤原「こら!叫ばんの!」
西畑「はよ水着に着替えておいで?」
『はぁい』
そう言って脱衣所に向かった。





















『ただいまぁ!』
藤原「おかえり、…露出しすぎちゃう?」
『そんなあらへん!』
西畑「いや、露出しすぎ!めっちゃえっちやで!」
『もう!変なこと言わんといて!』
なんて変なことを言ってくるお兄たち。
私が着ているのは水色のフリルの着いたビキニ。
絶対絶対えっちじゃない!





















『お腹すいたからちょっとご飯買ってくる!』
そう言って1人で砂浜を歩く。
すると
「ねぇねぇ、お嬢ちゃん可愛いね」
「お兄さんたちとご飯食べない?」
『大丈夫です。』
「そんなこと言わんといてや笑」
「楽しめるかもよー?」
『ごめんなさい!彼氏いるんで(嘘)』
「その彼氏どこにおるんー?」
「どこにもおらへんやん笑」
「そうやって嘘つくんや?笑」
『嘘じゃないですー。あっちら辺にいます』
「その彼氏さんやめて俺にしーひん?」
「彼氏さんより楽しませれるで」
そう言ってついに腕を掴んで連れていかれそうになった。
『もうやめてや!』
「はよ着いてこいや」
「うるさい女やなその口塞ぐぞ」
『いやや!お前なんかに塞がれたくない』
するとガッと顔を掴まれてナンパ男の顔が近づいてきた。
「悪いこと言う子には、なぁ?笑」
もうダメだそう思った時。
自己防衛が働いたのか顎を膝で蹴りあげていた。
「うぐっ」
そう言って男は顎を抑える。
「何してくれとんねん」
男は真顔で私の腕を掴んで連れていこうとする。
「おら、行くぞ」
「おう」
なに!?こーゆー時ってお兄ちゃんたち助けに来てくれるもんやないん?
なんて思っていると、怖い顔をしたお兄ちゃんがやってきた。
藤原「うちの可愛い妹がナンパされてんで笑」
西畑「そうやなぁ。笑人のもんに手出されちゃ黙ってられへんよなぁ?」
藤原「お兄さんたち何してんの?」
と言って2人は真顔でナンパ野郎どもを睨む。
「この女のお世話してやろうと思って、笑」
「兄ちゃんたち邪魔せんといてくれん?」
『やだ!たすけて!』
泣きそうになって、2人に助けを求める。
藤原「…いい加減触るのやめろや。」
西畑「そろそろその腕折るぞ?」
そう言って今にも殴りかかりそうな2人。
「な、なんだよお前ら」
「ちょっと遊ぼうと思っただけじゃねぇか」
そう言って2人の睨みに負けて私を放してくれた。
サッとお兄たちの後ろに隠れる。
西畑「次うちのに声をかけたら殺す」
藤原「(睨)……あなた行こか!」
『うん…』




















『怖かった』
そう言うと2人が抱きしめてくれた。
西畑「ほら、やっぱりそんなエッチな格好で来るからや」
藤原「今度からは俺らも水着一緒に選ん出やるから、な?」
『…それは嫌』
藤原「え、なんで?笑」
『スクール水着しかOK貰えなそうだから』
西畑「当たり前やろ!」
なんて笑いながら帰った。
お兄ありがとう!

プリ小説オーディオドラマ