第2話

02.
1,499
2018/12/31 14:16
マサイくんのことを
嫌いなわけではなく
ちょっとだけ怖かった



背は高いし
声は低いし
表情変わらないしで
わたしには苦手なタイプだった




だけど
男子の中心グループにいて
いつも男子たちで
楽しそうにずっと笑ってる


それが不思議だったけど


それがマサイくんの
魅力なのかも知れない


ねぇ!



は、はい!

急にマサイくんに呼ばれ
心臓がだかだかと鳴った


あなたさんて
左利きなんだね


は、はい



あ、ダーマと同じだ



だ、だ、ダーマ?






ってか
なんで敬語なってんの?



わかんない…です



ほら。またなってるー!
って
にかっと笑った







わたしに向けられた
マサイくんの笑顔に
ちょっとだけキュンとした



よかった


マサイくんて
怖くないんだ(笑)





席替えしてよかった
そう思えた瞬間だった


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