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第20話

20.
1,126
2019/02/10 02:04
おはよっ!



いつものように

ハルはわたしの席まで来て
肩をぽんと叩いた




おはよ!あれ?
メガネなんて珍しい
って言うと




散々泣いて
目腫れ過ぎてのメガネ(笑)

ってか
あなただって
顔むくみすぎだからね



って わたしの
ぽっぺたを軽くひねった








お、相変わらずだね〜
って 席を外してたマサイくんが
戻って来て 話しかけてきた






だれよ
女の子2人泣かせたのは!
って ハルが言うと




待って、笑えない…笑えない
って マサイくんは
机に伏せて 顔を隠した




わたしたちは
それを見て また笑った


















放課後


実行委員でまた
2人きりになった






あなたちゃーん

マサイくんが
小さい声で わたしを呼んだ




え?なに?
わたしなんか間違えた?
って焦ると





俺ね
あなたちゃんのこと
好きだよ って囁いたささやいた











いきなりの告白にビックリして
何も話すことが出来なくなった





耳まで真っ赤だよ
って
マサイくんは笑った


ものすごく 恥ずかしくて
自分でも 熱くなるのがわかった









わたしも、好きだよ
って呟くと



よかったって
頭ぽんぽんしてくれた













あなたちゃん

俺らが付き合うのは
もう少し待とう



マサイくんが言った




わたしはすぐに
そうだね
って 返事をした





それまで待っててくれる?
って言うから

待ってるよって笑った







なんか照れたわ…
って
マサイくんは顔を隠した





心がぽっと
あったかくなって


マサイくんのこと
好きだなって
改めて思った











マサイくん





あなたは
わたしにとって

ひだまりのような
あったかい

とっても
大切な人です






end.








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