第4話

芥川
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2018/05/13 12:00
中也さんと会話が終わった後、芥川の見舞い

に行く用意をしていた。

支度が終わり車で10分程走った後に着いた。

「芥川〜来たよ」

「帰れ」

狗の様に唸りながら言った。

「そんな事言わないで、ほら芥川の好きな

果物持ってきたから。はい、どうぞ」

「・・・貴様」

「ん?」

「僕が好きなものを知っているだろう?」

「うん、知ってるね」

「並ば訪ねよう。何故蜜柑を持ってきた」

「あ、間違えた!」

「嘘をつくな。」

そう言って私を睨みつける。

「芥川〜怖いよ〜?」

「戯けっ!誰のせいで・・・!!」

傷口が痛むのか最後まで言わずに傷口に

手を当てて呻き声を出した。

「怪我人は大人しくしとかないと。」

「貴様は・・・本当にあの方に似て・・・いる」

「!?」

芥川は確かに言った。

意識を朦朧とさせながら

苦しそうにしながら、確かに。

「ねぇ、その人って誰なの?」

「僕の師匠だ。・・・其の人に・・・認められる、のなら・・・この身が幾ら・・・砕けようが・・・・・惜しく・・・な・・・い」

其れを言った後、彼は寝息を立て始めた。



中也さんも芥川も余程、その人の事を

信頼して親しみを持っていたのか。

そう思うと胸が先程のように痛んだ。

そして思った。












彼等を裏切った人物に復讐してやる、と。



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