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第1話

私の職業
622
2018/05/13 16:38
「もしもし」

「何の用だ」

「体調はどう?」

「・・・相変わらずだ。切るぞ。」

その言葉の後、直ぐに電話は切れた。

芥川の塩対応にも慣れたが、

うん、やっぱり少し悲しいよね。

うん。

芥川は人虎の捕獲に失敗し、治療中。

心配と少し嫌がらせを込めて電話をしたのだ

が案の定、17秒で電話を切られた。

後で見舞いに行くか・・・

そう思いながらスマートフォンを

ポケットに閉まった。




靴底をコンクリートに打ち付けて歩くと

コツン、コツンと一定のリズムを刻む。

ゆっくり近付くと目の前に座り込んでいる

男は「来ないでくれ!」と泣いて叫んだ。

「何で?」

「頼む・・・殺さないでくれ」

「うん、其れは無理な願いかな」

「子供も居る!まだ2歳だ!!」

知ってるよ。

そんな事。

ターゲットの事は調べ上げる。

其れがポートマフィア。

「2歳か・・・そっか。」

「だから、な?」

「うーん、と。」

さぞ可愛いだろうなぁ・・・

でも、そんな事

「私には関係無いや。」

私は微笑んで玉を一発、放った。

鮮やかな赤色の水滴を身体から解き放ち

ながら男の一生は幕を閉じた。








✼••┈┈┈┈••✼••プロフィール•✼✼••┈┈┈┈••✼

名前:桐ケ谷 華音(キリガヤ カノン)
年齢:20♀
好きなもの:ポートマフィア、果物、酒、音楽
嫌いなもの:父親、軽蔑的な態度、太宰治
性格:性格は太宰治にそっくりだが本人は不満に思っている。仲間思いでもある。
異能力:パーセント
自分の身体のことなら能力を上げられる異能。
例えば握力が20キロとして、異能を使うと100キロにする事が出来る。然し、余り無理をすると身体がもたない。また自身の傷を治すことも出来るが条件として自分に傷を作らないといけないという厄介な条件がある。

【過去】
ポートマフィアに入る前から闇社会の組織にいた。しかもそこの組織のボスが父親だった。父親の自分の利益のみ考えた行動により姉を亡くしている。組織を逃亡した後、中原中也にスカウトされる。

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