第52話

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2020/08/30 10:56
ジョングクside










俺は、2004年 9月1日に



チョン家の長男として生まれた







母さん
母さん
ジョングク~!
じょんぐく
じょんぐく
ママぁ~!
ほそく
ほそく
グクは本当にママが大好きだなぁ笑








俺は優しい両親に恵まれ 





すくすくと育った















3歳になって、俺は幼稚園に入れられた





そこで、アイツと出会った





(なまえ)
あなた
グクくん、遊ぼ!
じょんぐく
じょんぐく
うん!





名前は、キム・あなた








明るい性格でみんなの人気者だった























俺たちはそのまま同じ小学校に上がり




小3の時に




事件は起きた














それは、3時間目の算数の授業を受けていた時



先生
先生
チョンくん
じょんぐく
じょんぐく
はい
先生
先生
今すぐランドセル準備して!
じょんぐく
じょんぐく
え、なんでぇ~?
先生
先生
いいから早く!





俺は何がなんだか分からないまま先生と一緒にタクシーに乗った








先生
先生
○○病院までお願いします





え、病院……?























そして病院につくと、なぜか父さんがいた
先生
先生
お父様…、
ほそく
ほそく
あぁ、先生
どうも
じょんぐく
じょんぐく
なんで?パパお仕事じゃないのぉ?







その時、ちょうど手術室から先生が出てきた







ほそく
ほそく
先生っ…!!無事なんですよね?!










その先生は険しい顔をしながら首を横にふった














すると父さんは生きる力を失ったようにその場で泣き崩れた





















俺はその時、大人が泣いているのを初めて見た




















しばらくして父さんと病室へ入った













そこには母さんが眠っていた













じょんぐく
じょんぐく
お母さん、起きてよ!
じょんぐく
じょんぐく
どうして病院なんかにいるの?
じょんぐく
じょんぐく
おうちに帰ろうよ……








俺がいくら母さんの体をゆすっても





母さんはただ静かに目をつぶって眠っていた















じょんぐく
じょんぐく
………、お母さぁ~~ん!!







俺は







母さんが車にはねられて死んだ事を知った














そのまま俺はただただ泣いていた









父さんも、泣いていた




























父さんはしばらくして




新しいお母さんを迎えた









おそらく、まだ小学生だった俺のためだろう









俺のことを、可哀想だと思ったのだろうか




















だが俺は、新しいお母さんを嫌った













表面上は優しくても





父さんが会社に行っている時に、家に他の男の人を呼んでいた








その時の俺に対する態度は冷たく




“お母さん“




ではなかった















この事を父さんが知ったら悲しむと思い




俺はずっと黙っていた




















そして、小6になり




アイツと初めて同じクラスになった











女子1
女子1
あなたちゃん!一緒に帰ろ!
(なまえ)
あなた
うん!
女子2
女子2
私も私も~!
(なまえ)
あなた
もちろん!







アイツは、男女ともに好かれていて







頭もよくて、しっかり者だった















そして俺は、アイツの事が好きだった







それが、初恋だった

























でも



冬になって、アイツが中学受験をする事を知った







もっと、一緒にいたいのに……







素直になれない俺は、アイツに思ってもいない事を言ってしまった






じょんぐく
じょんぐく
どうせ落ちるだろ
(なまえ)
あなた
………、ひどい!






絶対、嫌われた










“落ちろ“なんて











だって





アイツが受験に落ちれば俺と同じ中学に行く










でも





アイツは将来のために必死で勉強している








それを応援できない俺は、サイテーだ






















そして、アイツは無事に受験に合格した























俺は、気持ちを伝えられないまま




小学校を卒業した























中学に入り、俺は必死で勉強を頑張った






アイツと同じ中学に入りたくて










そして、アイツが勉強をどれだけ頑張っていたかを実感した





























中2の時、父さんは離婚した







おそらく、相手の浮気がバレたのだろう
















父さんが会社に行っていて、家には俺しかいないので




俺は少しずつ料理ができるようになった




























そしてある時





ミナ
ミナ
私と、付き合って下さい!





学校のマドンナとかなんとか言われてるヤツに告白された











俺はそいつの事をよく知らないけど








断る理由もなく








OKした














付き合ってから





俺はミナにどんどん惹かれていって






本物の恋人みたいになった






























けど、ある日ミナはこう言った




















ミナ
ミナ
私たち、別れよ?









そして





他に好きなヤツが出来たと言った














ショックだった


















大切な人は


いつも俺から離れていく……







母さんだって、あなただって、ミナだって
……



















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