ジョングクside
俺が帰ってきてしばらく立ってから
アイツは家に帰ってきた
アイツは
「ただいま~、おかーさん今日のご飯なに~?」
なーんて調子だ
よく見なかったけど、さっき本当にキスしてたのか?
俺の見間違えか?
キス後にしてはアイツ普通すぎる
いや、てかなんで俺こんなアイツのこと考えてんだよ
まぁ、見間違えってことにしておこ
俺はベッドに寝っころがりながらゲームを始めた
次の日
朝のHRが終わり、1時間目を使って文化祭でやるクラス企画を決めることになった
結構案が出た中から、多数決で投票をして
お化け屋敷に決まった
と、なかなか1つにまとまらなくて大変だったけど
テヒョンくんが出してくれた案が全会一致だった
みんな:おぉ~~!
テヒョンくん、やっぱりすごい……
まだ決まったわけじゃないのに、クラス全員から拍手をもらっていた
みんな:はーーい
それから、私たちのクラスは
墓場の中にある井戸を探し出し、お皿を戻しに行く
という設定のお化け屋敷をやることに決定した
文化祭までは、授業をしながら
みんなで少しずつ部品などを作っていった
そして時は立ち、とうとう文化祭前日を迎えた
前日は、内装・外装に人数を分けて
本格的に準備をする
私は、ジヒョと看板を作る役割になった
ジヒョのアイデアがすごく良かったおかげで、私たちは午前中で看板を作り終えた
外装は順調そうだし、内装は…ちょっと遅れてるかな?
なので私とジヒョは教室内を手伝うことにした
イェナと黒板に黒幕を取り付けていた時
後ろのロッカーの方から黄色い声が聞こえた
………
ジョングクside
俺たちは今
井戸を作りながら何気に恋バナをしている
ソクジンは去って行ったパクの背中をジッと見つめていた
俺の場合、好きってゆーか
なんなんだろ
よく分かんない
でもこれが好きってことなのかもしれない
すると、しばらくしてソクジンはこう言った
アイツと話してると
普通に楽しいし、面白い
他のぎゃーぎゃーうるさい女子たちと比べたら何倍もマシ
それに、すげーおっちょこちょいだし
騙されやすいし
ときどきホントに呆れる笑
これって、恋?なのか?
3人:………
え?
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。