第56話

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4,282
2020/09/06 11:48



次の日、学校にて








(なまえ)
あなた
テヒョンくん本当にごめん!!
テヒョン
テヒョン
全然!これで解決だね!





今朝、昨夜テヒョンくんから電話があったことをグクから聞いた










私、相変わらず全然気が付かなかった……












もっと気をつけなきゃな、って改めて思った





















すると、その時









女子1
女子1
あの……、ジョングク先輩いますか?
じょんぐく
じょんぐく
はい!
女子1
女子1
ちょっと、来てくれますか……?
じょんぐく
じょんぐく
分かった










最近、グクはあーやって女子によく呼び出されてる













こないだは1個上の先輩で





その前は隣のクラスの子だったかな








イェナ
イェナ
また告白かー
(なまえ)
あなた
やっぱりそうだよね?
イェナ
イェナ
うん、決まってるよ
ジヒョ
ジヒョ
あなたも大変だね笑
ジヒョ
ジヒョ
彼氏があんなにモテモテなんだもん
(なまえ)
あなた
え、そう…?







うーーん










私的には









グクは見ての通りカッコいいし、誰にでも優しいし






モテるのは分かるんだけど







そこまで気にならない、かなぁ……



















フェジ
フェジ
え、あなたちゃんそれ本気で言ってんの?笑





私たち3人の話を聞いていたらしいフェジちゃんが



急に近づいてきてそう言った


(なまえ)
あなた
え、どういうこと……?
フェジ
フェジ
ふっ笑、だってさ
フェジ
フェジ
グクくんは彼女がいるからって、いろんな子たちの告白を断ってるわけでしょ?
フェジ
フェジ
その子たち、可哀想だと思わない?笑
(なまえ)
あなた
え………










そんなこと、考えた事もなかった














グクは、いろんな女の子たちの告白を断ってる








そしてそれは、彼女=私









がいるから……



















でもそれは、逆の見方をすると















いろんな女の子たちの





グクが好きって気持ちを






私が踏みつぶしてるって事……





















なんだか




胸がギューってなって、苦しい


















たくさんの人の思いを、ふみにじんでいた事に気づいた私は







どうしようもなく1時間目の授業を迎えた













































放課後
(なまえ)
あなた
イェナ、帰ろ~!
イェナ
イェナ
ごめん、うち今日数学の補習!
(なまえ)
あなた
あ、まじか笑
(なまえ)
あなた
頑張って~!
イェナ
イェナ
ありがとう!って、
イェナ
イェナ
あんたたまには彼氏と帰りなさいよ?
(なまえ)
あなた
………へ?
イェナ
イェナ
じゃあね!






か、彼氏と帰るだと……?












まぁ、ジヒョもジンくんと帰ってるしねぇ……












って











彼氏と帰るのってそんなに当たり前なの……?















とりあえずグクを探す




(なまえ)
あなた
あ、グク
じょんぐく
じょんぐく
ん、何?
(なまえ)
あなた
あ、えっとその……
(なまえ)
あなた
今日数学の補習ないんだ!私!
じょんぐく
じょんぐく
………おぉ、だろうな
じょんぐく
じょんぐく
俺でも引っかからなかったし
(なまえ)
あなた
あ………、で
(なまえ)
あなた
私、今から帰るね!
じょんぐく
じょんぐく
あ、そう







う~~~ん…………!!!












ダメだ、言えないし



相手も勘づいてくれない




















じょんぐく
じょんぐく
ぶっ…、笑笑
(なまえ)
あなた
………え?
じょんぐく
じょんぐく
一緒に帰るか?笑
(なまえ)
あなた
え…、もしかして分かってたの?!
じょんぐく
じょんぐく
笑笑笑
(なまえ)
あなた
はぁーー?!///





うわぁ…、




めっちゃハズいじゃん……!
























女子2
女子2
あ!ジョングクくん、いた!
女子2
女子2
今から一緒に来れる?









うわぁ






まただ……


















じょんぐく
じょんぐく
あ、はい
じょんぐく
じょんぐく
えっと…
(なまえ)
あなた
大丈夫、ここで待ってるから笑
じょんぐく
じょんぐく
おう、悪ぃな













そう言ってみたけど














グクの背中がどんどん離れていくみたいに










私たちの心の距離も









同じように遠くなっていくような








そんな気がしたんだ……




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