第20話

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2020/08/17 15:16
ジヒョside





ジヒョ
ジヒョ
遅いな…



トイレに行くと言っていなくなってしまった2人




もういなくなってから20分以上立つ



そんなにかかるのかな?








ジヒョ
ジヒョ
帰ってこないけど、あの2人大丈夫かな?
そくじん
そくじん
僕たちを探してたりして?
ジヒョ
ジヒョ
あー……





どうすべきか分からなくて途方に暮れていた時、フェジちゃんが1人で帰ってきた






フェジ
フェジ
お待たせ~!
イェナ
イェナ
え、あなたは?
ジュン
ジュン
一緒じゃないの?
フェジ
フェジ
あなたちゃん、
トイレ行った後に用事思い出したって言って帰っちゃった……



そっか




それなら仕方ないよね

















この時、私は本当に馬鹿だったと思う












フェジ
フェジ
って事でグクくん、花火見に行こ~!
そくじん
そくじん
あなたちゃん残念だけど、僕たちも行こっか?
ジヒョ
ジヒョ
うん…














でもなんかやっぱり





あなたがいないとすごく寂しい……






先頭をグクくんとフェジちゃんが歩いている




















すると突然、2人の足が止まった









じょんぐく
じょんぐく
答えろよ
フェジ
フェジ
………









???





次の瞬間、フェジちゃんが首から下げていた物を奪い取ったグクくんは、花火が見える海岸とは反対方向に勢いよく走り出した







ジヒョ
ジヒョ
ちょっ、グクくん?!
そくじん
そくじん
おーい!どこ行くんだよ!


グクくんの背中はあっという間に小さくなって、見えなくなってしまった







イェナ
イェナ
あ、私あなたの荷物預かっちゃったじゃん!
イェナ
イェナ
も~~!何やってんだ私!


何かに勘づいたイェナは、なんだかんだ1人言を言っていた









グクくん、本当にどこ行ったんだろ…





























(なまえ)
あなた
いたたたた……



なんとか自力で茂みの中から抜けられた私は全体力を使い切ってしまったようで


もう何もできずに失望していた



荷物全部イェナに預けちゃったし



誰かに連絡することもできない





はぁ……









(なまえ)
あなた
もうすぐ花火始まっちゃうし
(なまえ)
あなた
みんなとはぐれちゃうし
(なまえ)
あなた
ペンダントとられちゃったし
(なまえ)
あなた
ほんとツイてない笑









ましてやこんな暗くて人がいないところなんて



誰も見つけに来てはくれないに決まっている





動けない上、帰り道も分からない私は





涙をこらえきれなかった



















(なまえ)
あなた
ぐく……
(なまえ)
あなた
誰か……
(なまえ)
あなた
誰か助けてーーー!!!






最後の力を振り絞り、全力で助けを求めた



















やはりさっきと何も変わらない





(なまえ)
あなた
ぐすっ……








大量の涙を流しながら、下を向いて座り込んでいたその時

























じょんぐく
じょんぐく
おいっ!




















え……?

































私が、今1番助けを求めていた人が












私のことを助けに来てくれたみたいだ……

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