第7話

🎠
6,730
2020/08/15 09:52



えっと……




私が話す言葉を失っていると





じょんぐく
じょんぐく
はぁ…もうなんなんだよ
じょんぐく
じょんぐく
初日早々
この人初めて見た的な目で見てくるし
じょんぐく
じょんぐく
覚えてねぇの?
(なまえ)
あなた
いや
逆にそっちは分かってたの?
じょんぐく
じょんぐく
おう
(なまえ)
あなた
まじか
なら話しかけてくれれば良かったのに
じょんぐく
じょんぐく
話しかけられる雰囲気じゃねーだろ
(なまえ)
あなた
あ、そっか



これでも私



前好きだった人としゃべってるんですよ




(なまえ)
あなた
ん?でもさ
(なまえ)
あなた
グクって小学校のとき
頭悪くなかったっけ…?笑
じょんぐく
じょんぐく
ひでーな、おい
だって


私は中学受験をして


高校が付属の私立中学に行った


そして


そのまま高校に上がったわけだ


自分でいうのもなんだけど


小学校の勉強でさえあんなにできなかったグクが

よくこんなにレベルの高い学校の入試に受かったと思う



じょんぐく
じょんぐく
俺だってやればできんだよ
(なまえ)
あなた
へぇー、やるじゃん笑
じょんぐく
じょんぐく
なにその上から目線
じょんぐく
じょんぐく
これでも俺の方が上の立場なんだけど笑
(なまえ)
あなた
どういうこと?
じょんぐく
じょんぐく
俺、9月1日生まれ
お前より俺の方が生まれたの早いから
じょんぐく
じょんぐく
俺がお兄ちゃんってわけ
(なまえ)
あなた
え、私妹なの
じょんぐく
じょんぐく
ざまぁ


それからなんだかんだ言い合って

お互いの家に戻った

グクによると

私たちは明日引っ越しをするらしい




いや、

おかーさんもっと早く言ってよ笑
(なまえ)
あなた
ただいまぁー
家に戻ると

段ボールがたくさんと

まだ使いそうなものだけが置かれていた




さな
さな
あら、おかえりー!
(なまえ)
あなた
私も荷物まとめるね!
さな
さな
うん!

自分の部屋で荷物を片付けながら

頭の中はグクのことでいっぱいだった






グクが見違えるくらいイケメンになっていたこと



グクと同じクラスになったこと



グクと兄妹になること



そして












再会したグクにちょっぴりドキッとした自分がいたこと









それからご飯を食べてお風呂から出るといつの間にか時計の針は10時をさしていた
(なまえ)
あなた
もう寝よ
ベッドに入ったのはいいが

その日はそこから全く眠れなかった






なぜなら














じょんぐく
じょんぐく
じゃあな






彼が帰り際に見せた


久しぶりに見た笑顔が


脳内をぐるぐると回っていたからだ









(なまえ)
あなた
全部、あいつのせい…

プリ小説オーディオドラマ