第63話

🎠
3,963
2020/09/11 16:30





家に帰った私は部屋のベッドにダイブした















先生にもらった紙を見つめる
















(なまえ)
あなた
興味はある……
(なまえ)
あなた
けど……









3ヶ月も、家族に会えない












友達に、会えない











そして何よりも






















グクに会えない……















(なまえ)
あなた
どーしよ……




私は悩んだ末にいつの間にか眠ってしまったのだった







































ジョングクside




コンコン







じょんぐく
じょんぐく
おい、いるんだろ?







俺は今、アイツの部屋の前











ノックしても返事はない








もうすぐご飯だと呼びに来たのに









じょんぐく
じょんぐく
ま、いーや







俺はそのままドアを開けて部屋に入った














(なまえ)
あなた
zzz……
じょんぐく
じょんぐく
寝てんのかよ……笑






俺はアイツに毛布をかけて




部屋を出ようとしたとき、








アイツの手元にある1枚の紙を見つけた














じょんぐく
じょんぐく
ん、なんだこれ……














………





















じょんぐく
じょんぐく
あ、アメリカ留学……?





びっくりして下の方を見ると

















“3ヶ月の短期留学によってキミの英語力をぐんぐん伸ばそう!海外の人たちと交流できるビックチャンス!“























と書いてある


















え、まさか














留学考えてる、とか……?












いやそんなわけ……、ない

















たまたまだよな

















よく分からない自分の気持ちに蓋をするように、俺はその紙を戻して1階へ向かった


























(なまえ)
あなた
ん~~、よく寝たぁ…



時計を見ると


深夜0時25分









え、まじか……









すんごい中途半端な時間に起きちゃった……



















グ~~~~














お、お腹すいた……















夜ご飯を何も食べてない私は






こんな時間に食べちゃだめと分かっていても









食べ物を求めて階段を下ろうとした、その時

















ガタンっ















隣の部屋から













変な音がした














(なまえ)
あなた
ぐ、グク……?









嫌な予感がした私は




グクの部屋の前まで向かった
















コンコン














(なまえ)
あなた
私、入るよ~















ドアを開けた








するとそこには



























(なまえ)
あなた
ぐ、グク?!?!


















苦しそうに、そして顔を真っ赤にして




ベッドから落ちているグクがいたのだ




プリ小説オーディオドラマ