家に帰った私は部屋のベッドにダイブした
先生にもらった紙を見つめる
3ヶ月も、家族に会えない
友達に、会えない
そして何よりも
グクに会えない……
私は悩んだ末にいつの間にか眠ってしまったのだった
ジョングクside
コンコン
俺は今、アイツの部屋の前
ノックしても返事はない
もうすぐご飯だと呼びに来たのに
俺はそのままドアを開けて部屋に入った
俺はアイツに毛布をかけて
部屋を出ようとしたとき、
アイツの手元にある1枚の紙を見つけた
………
びっくりして下の方を見ると
“3ヶ月の短期留学によってキミの英語力をぐんぐん伸ばそう!海外の人たちと交流できるビックチャンス!“
と書いてある
え、まさか
留学考えてる、とか……?
いやそんなわけ……、ない
たまたまだよな
よく分からない自分の気持ちに蓋をするように、俺はその紙を戻して1階へ向かった
時計を見ると
深夜0時25分
え、まじか……
すんごい中途半端な時間に起きちゃった……
グ~~~~
お、お腹すいた……
夜ご飯を何も食べてない私は
こんな時間に食べちゃだめと分かっていても
食べ物を求めて階段を下ろうとした、その時
ガタンっ
隣の部屋から
変な音がした
嫌な予感がした私は
グクの部屋の前まで向かった
コンコン
ドアを開けた
するとそこには
苦しそうに、そして顔を真っ赤にして
ベッドから落ちているグクがいたのだ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!