第15話

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6,001
2020/08/16 13:50
しばらく1人で待っていたのに誰も帰ってこない



おかしいな




時刻はもうお父さんとお母さんが帰ってくるはずの5時になる






グクのバイトがそんなに長いはずはない











その時
さな
さな
たっだいまー!
ほそく
ほそく
帰ってきたよー!



2人が帰ってきた




(なまえ)
あなた
おかえり~!
私はイスから立って玄関に向かって走る
(なまえ)
あなた
どう?楽しかった?笑
さな
さな
とーーっても!
ほそく
ほそく
あれ?グクいないのか?
そう言って辺りを見渡すお父さん
(なまえ)
あなた
うん…
朝からバイトに行ったみたいで、まだ帰ってこないんだけど…
さな
さな
あら、何かあったのかしら
ほそく
ほそく
連絡してみようか






グクが帰ってきたのは5時半過ぎだった






じょんぐく
じょんぐく
ただいm
さな
さな
も~!どこ行ってたの?!
心配性なおかーさんがグクの元に駆け寄る
じょんぐく
じょんぐく
どこって…バイトだけど
ほそく
ほそく
こんなに遅くまでバイトなのか?
じょんぐく
じょんぐく
まあ…、今日片付け手伝ってて笑






そうなんだ






その時は、とりあえずグクが無事に戻ってきてくれたのでひと安心だと思っていた












(なまえ)
あなた
あー疲れた!笑
お父さんとお母さんが買ってきてくれた夕飯のお弁当を食べてからお風呂に入り


自分の部屋に戻った時には


私は開放感に満ちあふれていた










(なまえ)
あなた
明日からまた学校だし、早く寝よ
開いていたスマホの画面を閉じて深い眠りについた













次の日






いつものように2人と学校へ着くと




朝練をしているテニス部の前にたくさんの女子たちが集まって、コートに向かって声援を送っていた









女子1
女子1
きゃーーー!
女子2
女子2
ジンくんカッコいいーーー!
(なまえ)
あなた
え、ジンくんテニス部入ったの?
ジヒョ
ジヒョ
うん、本入部したって言ってたよ
イェナ
イェナ
へぇ~、めちゃめちゃ似合うね!



高校生からこの学校に入って来た人は部活動を選べる






私たちは特にやりたい部活もなかったので



中学生の時から帰宅部である









ちなみにグクはバイトをしたいからと部活には入らないらしい





教室で2人としゃべっていたらドンへ先生がやってきてHRを始めた







するとHRの途中でノックの音がした







コンコン





ジュヒョン先生
ジュヒョン先生
あの…HR中失礼します
B組の担任の先生、ジュヒョン先生が入ってきた




ジュヒョン先生はとっても美人で優しいので、先生のことが好きな男子もいるという噂がある笑





ドンへ先生
ドンへ先生
はい?
ジュヒョン先生
ジュヒョン先生
あの…、
ごにょごにょ………
何やら2人で熱心に話をしていた







しばらくたって



ジュヒョン先生はみんなに軽く頭を下げながら教室を出て行った







ドンへ先生
ドンへ先生
えっとだな、今先生から伝達があったんだが
8月の花火大会についての注意事項だ
えー、……………





花火大会かぁ………









今年も、3人で金魚すくいしたいなぁ……





先生の話も聞かずに、私は吞気にそんなことばかり考えていた















一日の授業が終わり、


私はグクに、今お母さんが買い物に行っていて家にいないことを伝えようとした
(なまえ)
あなた
ねね
じょんぐく
じょんぐく
あ、悪ぃ…
今日ちょっとバイトで…
(なまえ)
あなた
え、ちょっと!
返事もせずにそそくさと教室からいなくなってしまう
















なんなのよ、あれ
















そんなことが3週間ほど続いた










グクとはまともに話せていない










最近帰りがあの時みたいに遅いし












どうしたんだろ、急に

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