第13話

いってらっしゃい
513
2019/10/31 11:35
❤くん
❤くん
いってらっしゃい!!
💗くん
💗くん
いってきます(●︎´▽︎`●︎)
💗くん
💗くん
(よし……今日も頑張らなきゃ……!)
俺はさとみ。






高校2年生。






俺には弟がいる。










『莉犬』だ。








俺達には『親』がいない。








父はある事件に巻き込まれて、母は莉犬を産んだ時に体が耐えられなくなってしまった。








最初は親戚に育てられていた。







でも、親戚の身内が俺達のことを追い出してしまった。








理由は後からわかった。







その親戚の1人が、罪を犯したそうだ。







『迷惑』だと思い、追い出したんだろう。








幸い、俺は中学3年の冬であり、少しすればバイトも出来たので何とかなった。







莉犬のお年玉もあるしねっ(ボソッ)







そして、今は狭いアパートで莉犬と2人きり。








莉犬はもうすぐ中学2年生になる。







中学二年になると、修学旅行がある。
💗くん
💗くん
お金……貯めなきゃなぁ……(ボソッ)







バイト……増やそっかなぁ……







今は2つのバイトをしている。
💗くん
💗くん
はぁ……
💙くん
💙くん
……??
💙くん
💙くん
なんかあった?
💗くん
💗くん
え?!あ、いや……なんでもない‪w
💙くん
💙くん
そう……?
💗くん
💗くん
お、おう‪w
💙くん
💙くん
ならいいけど……
💙くん
💙くん
……あ、いらっしゃいませ〜!!
💗くん
💗くん
い、いらっしゃいませ!
✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂
そんな生活を続けていた。



















それはある日のこと。
❤くん
❤くん
お、お兄ちゃん、
💗くん
💗くん
(?´・ω・`)ナニナニ
❤くん
❤くん
あ、あのね、
💗くん
💗くん
うん、(* ´ ꒳ `*  )
❤くん
❤くん
そ、その……ちょっと……いい、かな?
💗くん
💗くん
いいけど……??(´・ω・`)
❤くん
❤くん
着いてきて、
💗くん
💗くん
(*´・д・)*´。_。)ゥミュ
<トコトコ(((((*´・ω・)














莉犬……明らかに様子がおかしい……。














一体どこに行くんだ……??










<ガチャッ

案内されたのは、屋上だった。
❤くん
❤くん
……そこに立ってて、
💗くん
💗くん
??お、おう




そう言われて、俺は柵の方へ立った。
❤くん
❤くん
……これが、最期の『いってらっしゃい』だね
💗くん
💗くん
……え?
💗くん
💗くん
ちょ、莉犬……どういうk……
❤くん
❤くん
『逝ってらっしゃい』
💗くん
💗くん
______え。
❤くん
❤くん
そして、『逝ってきます』
💗くん
💗くん
……莉犬!!







<グチャッ













































もう永遠と、『いってらっしゃい』『いってきます』を言い合えることはないだろう。

プリ小説オーディオドラマ