💜❤が帰る
<ザッザッ……
こうして、僕達3人は暗いトンネルの中を歩き出した。
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るくん目線
実は……
僕、霊感があるんです。
家族が霊媒師のお仕事をしていまして……
それで、霊感が強いと思われます(´・ω・`)
勿論、皆には内緒。
だ、だって!こんなこと言っても信じて貰えないかもしれないじゃないですか……!!
それに、祖母から『お前の霊感は命が危ない時だけに使うんだよ』って教えられていますし……
ここのトンネル、祖父が担当していたお客さんが来たところ……
確か……その人……1人だけ生き延びたんだよね……
あぁ、怖い怖い……
これ以上考えるのはやめましょう……
おいでよ……
ねぇ……おいで……
私だよ。
おいでおいで
そのままこっちへおいでよ
みんな待ってるのよ?
僕は思いっきり手を叩いた。
それにより、一時的に霊の動きや思考が止まるのだ。
教わっておいてよかった〜……ε-(´∀`*)ホッ
<ダッダッ……
こっちだよ?
おいでよ
タノシイ世界が待ってるよ
そっちじゃないよ
私の方へ来るのよ
もっと近づいてよ
さもなくば、殺すわよ
<ダッダッ……!!
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走り始めて15分。
💙💗は体力の限界だった。
<ダッダッ……
<ガシャンッ
僕らがトンネルを抜けたと同時に鉄の扉がしまった。
その時に、ころちゃんの右腕が犠牲になったのだ。
ころちゃんの腕からは大量の血が溢れ出ていた。
ころちゃんはその場に崩れ落ちた。
ころちゃんは一生このトンネルをリピートすることになった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!