第9話

恨みを持って
672
2019/10/09 15:56
💙くん
💙くん
あっ……
ドサッ
バサバサ……
❤くん
❤くん
はぁ……ねぇ、ころちゃん、
💙くん
💙くん
ビクッ
💙くん
💙くん
は、はい
❤くん
❤くん
何回言ったらわかんの?
❤くん
❤くん
資料ばらばらになっちゃったじゃん
💙くん
💙くん
ご、ごめんなs……
❤くん
❤くん
ほんと使えねぇなぁ
<ドガッ
💙くん
💙くん
ゔっ……
💙くん
💙くん
ごめんなさい……
❤くん
❤くん
早く集めとけよ、
💙くん
💙くん
うぅ……グスッ……






いつから、莉犬はこんな風になってしまったんだろう。








確か……
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それは、僕が小学生の頃。
💙くん
💙くん
わっ……!
<ズサッ
💙くん
💙くん
い、痛……
❤くん
❤くん
ころちゃん?!
❤くん
❤くん
大丈夫?!
💙くん
💙くん
うぅ……グスッ……
❤くん
❤くん
待ってて、すぐに先生呼んでくる……!
💙くん
💙くん
うん……グスッ……ヒック……






僕は、小さな頃から怪我してばかりで







おっちょこちょいで、ドジで








いつも莉犬に迷惑ばかり掛けていた。







でも、莉犬はこんな僕と友達でいてくれて、いじめられている所も助けてくれて、









いつも優しかった。






















そんな友情は、いつまでも続きはしなかった。
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💙くん
💙くん
うわぁっ?!
<ガッシャーン








僕は、理科の授業中、棚にぶつかり試験管を落としてしまった。
モブ
大丈夫……?!
モブ
ころんくん?!
モブ
私、先生呼んでくる!
❤くん
❤くん
またかよ……(ボソッ)
💙くん
💙くん
ぇ……
















『またかよ』


僕は、莉犬がどんな気持ちで言ったのか、気になって仕方がなかった。






それから、莉犬は僕とあまり話さなくなった。
💙くん
💙くん
ねぇ、莉犬……
❤くん
❤くん
サッ……
💙くん
💙くん
……………………
声をかけても、避けられるだけ。
💙くん
💙くん
莉犬……




















それから1ヶ月。







僕への扱いが、以前よりも酷くなっていた。
💙くん
💙くん
ね、莉犬……
❤くん
❤くん
チッ……うるせぇなぁ……
❤くん
❤くん
ドガッ
💙くん
💙くん
……っ
💙くん
💙くん
ご、ごめん……
❤くん
❤くん
分かってんなら話しかけないで
💙くん
💙くん
…………………………








言葉だけじゃ足りなくなったのか、暴力まで振るうようになった。








僕の体には、傷が増えていくばかりだった。
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こんなことが日常になっていた頃。
❤くん
❤くん
……お前さぁ、
💙くん
💙くん
は、はい……
❤くん
❤くん
マジで消えてくれない?
❤くん
❤くん
目障り
💙くん
💙くん
……………………
💙くん
💙くん
もう、あの頃には戻れないんだね
💙くん
💙くん
もっと、笑い会いたかったなぁ………………
❤くん
❤くん
チッ……
❤くん
❤くん
うるせぇなぁ……
<ドンッ
💙くん
💙くん
フフッ























莉犬に突き落とされた僕は、











<グイッ
❤くん
❤くん
え?
























莉犬の手をしっかりと握った。
























2人の体は、真っ逆さまに落ちていき

























様々な思いや過去の事を思い出しながら、下へ、下へと落ちていき


























僕らは仲良く眠った。
































_____これは、恨みを持った2人の物語。

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