第9話

帰還
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2021/05/15 12:58
あなたside


壁外調査が終わり、私はリヴァイを探している

部屋にはおらず、訓練場にもいなかった

あなた
疲れたし、部屋に戻ろうかな~
そう呟いたときふと思い出した

昨日の夜に゛あそこ〝にリヴァイがいたことを
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あなた
(思った通り、ちゃんといた)
あなた
リヴァイ
リヴァイ
リヴァイ
……なんだ、疲れてるんだが………
あなた
そっか。でもね、今からやることがあるよ
あなた
…………あけて、みて…
私はそう言って2つのトランクを渡した



リヴァイ
リヴァイ
……ッ!!
バコッ


リヴァイは力の限りにわたしを殴った


そして胸ぐらをつかみこう尋ねた
リヴァイ
リヴァイ
お前は!何がしたい

ふざけんじゃねぇ!!
そう、リヴァイが見たのはあの2人の遺体

あなた
私が他の兵士とは別に連れて帰ってきた
リヴァイ
リヴァイ
なぜだ
あなた
……地下街にもあるでしょ?













お墓
驚いた顔をしたと思えばリヴァイはそのままわたしの胸ぐらから手を離して背を向けた

そして小さな声で
リヴァイ
リヴァイ
あぁ、ある。
そう答えた
あなた
じゃあ行こっか……ね
_________________
あなた
リヴァイ

これ……
私たちは地下街から帰ってきて庭に来た


そしてやっとの思いでリヴァイにあるものを渡した









調査兵団の胸のワッペンだ

あなた
こっちがイザベル
あなた
こっちがファーラン
そう言うとリヴァイは唖然としていた



そこで私はぽつりと呟いた
あなた
これには彼らの思いがつまってる…………
私はそう思ってる
リヴァイ
リヴァイ
そうか
この時少しだけ、リヴァイが嬉しそうに見えた


少し沈黙が続いていたなかリヴァイが口をひらいた
リヴァイ
リヴァイ
おい
あなた
なーに?
リヴァイ
リヴァイ
教えてくれ、俺にお前の持つ全てを……。


強くなりてぇ
正直少し驚いた

けれどリヴァイの目を見てすぐに返答は決まった
あなた
…分かった!
じゃあいつか2人で巨人を駆逐できるくらいに強くなろうね♪

あなた
よろしく!
リヴァイ
リヴァイ
ああ、頼む
ギュッと握手をして私は微笑んだ


この日から私はリヴァイと訓練を始めたのだった

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