少し早すぎたかな。と思い公園に着くと有岡くんらしき人がいた。
どうしよう。緊張しすぎて言葉がうまく出てこない。
初めて見る有岡くんの私服。
え。よく見るとわたしとほぼ一緒だった。
あぁ。言っちゃた。
どうしよう。変に緊張しちゃってうまく言葉が出てこないどころか、
有岡くんの目すら見れない。
そう言いながら有岡くんは、私のおでこに手を当てた
有岡くんは少し悲しそうな顔をしていたような気がする。
すぐに私のおでこから手を離してしまった。
本当はすごく嬉しかった。
素直に伝えればいいのにうまくいえない。
そう言ってまた、太陽のように笑う君は本当に私を熱くさせる。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!