第2話

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2023/01/29 08:04

9月7日、私は七瀬家の長女として
産まれた。

私には双子の兄がいた。

優しくて、責任感がある天にぃ、
病気で辛くても笑顔を絶やさない陸にぃ。

そんな家に産まれた。
兄の病気が発覚して入院した時とほぼ同時期に
私は 『______』を患った。

産まれた時から持っていたらしいが、
今活動し始めたらしい。

だが、私は心配をかけたくない一心で
九条 あなた
私は大丈夫だよ…!

陸にぃを優先してあげて…!
そう言った。

すると両親は
母親
分かったわ

何かあったら言ってね
父親
くれぐれも
無理はしないでくれよ?
そう言って、陸にぃの病室へと向かって行った。

正直、心配して欲しかった。

だって、まだ幼かったから。



でも、陸にぃの病気が悪化した時だった。

母も、父も、天にぃも、陸にぃに付きっきり。

そんな日だった。


私の病気が悪化し、吐血した。

その時、私は母に助けを求めた。
九条 あなた
ママ…血が……
母親
血なんか絆創膏を貼ったら
治るわ

今は陸が大変なの
父親
そうだぞ、あなた

今陸が1番大変なんだ

あなたに構っているほど
暇じゃないんだ
その時、心の中で何かが割れる音がした。

……… あレ……?

  無理 しないでって 言ッたの ママ じゃないノ

 私 だって 心配 シテヨ …… !!!!





ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ!!






















ピピピピピピピピ










九条 あなた
…………!!!!
はぁ…はぁ……!!
ヒュー…ヒュー……!!
ゴホッゴホッ…

朝から…嫌な夢…見ちゃったな…
九条 理
あなたさん…大丈夫ですか?

朝ごはんの準備、出来ましたよ!
九条 あなた
あ、ありがとう、理ちゃん

着替えてから向かうから
先に食べてて…?
九条 理
分かりました……!

待ってますね!


見たくもない夢を見た…。

私はもう七瀬じゃないのに






はとさぶれ
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まだプロローグでお気に入り3…
はとさぶれ
はとさぶれ
本当にありがとうございます
はとさぶれ
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