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第5話

カワイイひと
241
2021/03/27 10:22
???
???
「そういえば君は変わった格好を
しているな」
都希
都希
「キメツ学園の高等部の制服なんですけど
私は可愛いと思ってます」
???
???
「?キメツ学園??
本当に変わったことを言うんだな」
天の声
天の声
彼はおもむろに彼女の目線に合わせて、
片膝をついて、しゃがんでくれた。
都希
都希
「そんな!しゃがまないでください!
膝が汚れます!」
天の声
天の声
彼女は彼を制止する。
しかし彼は笑顔で、
???
???
「気にしなくていい。人と話す時は目線を
合わせるのが礼儀だ。
そういえば、まだ名乗ってなかったな」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「俺は煉獄杏寿郎だ」
都希
都希
「煉獄さん?一回聞いたら忘れないお名前
てすね。きょうじゅろうさんのきょうは
京都のきょうですか?」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
杏子あんずの樹から取ったそうだ。
中国ではこの字で杏子あんずのことをきょうと
呼ぶそうだ。じゅはことぶき、それにろうだ」
都希
都希
「わかりやすい説明ありがとうございます。
なんか先生に説明されてるみたい。
杏子あんず、アプリコットですね」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「あぷりこっと?」
都希
都希
『目を見開いて、まるで小鳥のように
小首を傾げる煉獄さんを
大っっ変、失礼だけど、
カワイイと思ってしまった……』
都希
都希
『ごめんなさいぃっ!!』
都希
都希
(ごめんなさいぃっ!!)
都希
都希
杏子あんずは実もおいしいけど
花も綺麗なんですよね。私は好きです」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「好き?」
天の声
天の声
彼は驚いたように目をぱちぱちさせる。
都希
都希
「いえっ、あのっ!
杏子あんずのことです、杏子あんず!!」
天の声
天の声
彼女はいきなり告白したみたいになったので
慌てて訂正した。
動揺を隠せず、真っ赤になって
あわあわしていたので
なんかモロバレだけど、
彼は気にしてないようだ。

とりあえず気を取り直して
自己紹介をした。
都希
都希
「私は桜野おうの都希ときです」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「大きい野?」
都希
都希
「いえ、桜の野です」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「なるほど!桜の花は桜花とも
言うからな!!」
都希
都希
「はい。桜の野のみやこ
希望の希です」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「都希か!うむ!いい名だな!!
やっと自己紹介が終わったな!
要するに君は鬼のいない令和というところから
来た!」
都希
都希
「はい」
煉獄杏寿郎
煉獄杏寿郎
「そして帰る手立てがない」
都希
都希
「そうなんです」
ミーニャ
ミーニャ
やっとお互いに名乗れましたね(^^;
頑張って毎日更新しますので
よろしくお願いしますm(__)m

続きます。

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