先程まで夕焼け色だった空が夜に染まる
真っ暗ではない。優しい月光が足元を照らしていた
今日も変わらないイレイザーからのアタック
私は正体を明かさないことを条件にヒーローをしている
知っているのは責任者?って言うのかな?まあとにかくごく一部だ
あ、あの人は知ってるわ、
オールマイト
私も彼の秘密は知っている。だから、お互いに困っている時は助け合う事ができて案外 教えて良かったと思えた
当然 イレイザーは知らないけどね、私の秘密
ピンポーン
休日のお昼前
暇なので走り込みにでも行こうとした時にインターホンがなったのでしぶしぶ家の扉を開けた
あれ?誰も居ない、
開けても誰も居なかった
ピンポンダッシュってやつ?ちょー迷惑なんだけど、
イライラの気持ちが言葉に漏れないように扉を勢いよく閉めて八つ当たった
しかし直ぐにまたインターホンがなったのだ
握ったままだったドアノブをギュッと更に握り今度はバンッと勢いよくドアを開いた
また誰も居ない
下から聞こえる声と伸びてきた手にびっくりし1歩後退りながらも声の主を見た
どうぞ、と ねづm____根津 校長先生を家にあげ、和式の部屋へと案内した
あの短い足でまともに正座できてることに少し違和感を感じながらも根津校長の話を聞く
それじゃあ、と言って私の家を後にした根津校長は近くに止まっていた……おそらく待たせていたのであろう車に乗って帰って行った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!