それから、お金……ドラゴを使って石油を買うとか、空を飛ぶとか意味わかんないことを言い始めたから、話は全く聞いてなかった
それで今は、ニッキーとお花摘みに来てます。
あなた「わぁ〜、綺麗だねぇ」
ニッキー「あんた花好きなのかい?」
あなた「うん!綺麗だし!あ、ちょっと待っててー」
少しだけニッキーから離れて、周りにある花を摘んで、せっせと手を動かす
前に善逸から教えてもらったから出来ると思うんだけどなぁ……
あなた「はい!これあげるー」
ニッキー「これは……花冠かい?」
あなた「そーなの、前に友達に教えてもらったから出来ると思ったんだけど……ちょっと形変になっちゃった……」
できるかなと思ってやってみたものの記憶が曖昧になってて、途中からよく分からないままやったから形がおかしくなっちゃった
ニッキー「ふふっ、ありがとうあなた……どうだい?」
あなた「!どういたしまして!うん!とっても似合ってるよ可愛い!」
ニッキー「ハハッ、ありがとう」
あなた「そうだ!羽京にも作ってあげようかなぁ……絶対可愛いと思うんだ〜、ね?ニッキー」
ニッキー「あー、、、うん、喜ぶよ…きっと」
ニッキーがそう言ったから、私は花冠をいっぱい作った
羽京に作ろうと思ったけど、スイカとかもきっと可愛いだろうなって思って、みんな分作ることにした
うんうん、キットみんな似合うよ
「可愛いね〜あなたちゃん。目キラキラさせちゃってるよ」
ニッキー「ほんとに19歳なのかねぇ……あ、そーだ」
「ん?」
ニッキー「せっかくだから布に色つけるのとかどうだい」
「ニッキーちゃん乙女だよね結構〜」
ニッキー「あなたー!帰るよ!早く来なー!」
あなた「はーい!」
ニッキー「うわっ!なんだいその量!手が見えないじゃないかい!」
あなた「えへへ、作りすぎちゃったよぉ」
右手と左手にいっぱい花冠を抱えてニッキーたちのところに戻ってきた
どこでつけたのかほっぺには土がついていたけどへにゃっと笑うあなたは可愛かった
と、ニッキーは語った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!