ゲン「ゴイスーね、杠ちゃん。これ全部麻布だけで…」
あなた「?ゲン、みんなどうしたの?」
ゲン「ん〜?杠ちゃんがみんな用に服を作ってくれたんだよ」
あなた「服?着物とか?」
ゲン「そうだったこの子、大正人だった〜」
みんながワイワイ騒いでいるからなんだろうと思って来てみた
偶然近くにいたゲンにどうしたの?って聞いたら杠が服を作ったみたい
ゲンは……なんか考えてるみたいだからもっと近くに行って見てみよう、うん
杠「あ!!あなたちゃん!!!」
あなた「ん?」
杠「ちょぉぉっと、来てもらいますよ〜!!」
あなた「え、ちょ、まっ、」
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あなた「は、は、ハレンチです!!」
陽「ぷッ、ハレンチって…ッ…肩と足出してるだけじゃねぇか!!!」
杠に(無理やり)連れてこられて、わけがわからないまま着替えさせられた
しかもその服が肩と足に布がない…!!
私がアワアワしているのを陽はお腹を抱えてさっきから笑っている
あなた「よ、嫁入り前の女性がこんな、こんな格好をするのはダメなんですよ!!御館様と母さんが言ってたんだからぁ!!」
杠「でもでも!あなたちゃんとっても似合ってるよ!!」
ニッキー「うん、アタシもそう思うよ」
あなた「グスッ…ありがとう…………ってそういう問題じゃないのぉ!!」
その後恥ずかしさからすぐに隊服に着替えた
龍水は杠が作った服をいっぱい買って、またはっはー!って叫んでた
その時、千空とゲンの顔が気持ち悪かったのは気のせいじゃないと思う
陽「よ、嫁入り前のッ、じょ、女性!女性だってよッッ!!ひっー!腹痛てぇ!!」
ゲン「そんなに笑わないの〜、あなたちゃんのいた時代を考えるとみんな多分まだ着物でしょ?仕方ないよ〜」
未だに笑いながら陽とゲンが話しているなんて私は知らなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。