私達の関係がこうなったキッカケは、一年前。
身体にあたる風が寒くなってきたなと感じ、もうすぐ二年生が終わってしまうとふと思う
この世で一番未来のことを考えるのが難しいと私はつくづく思う
「飯行く?」みたいなのりでさらっと言ってきたので聞き流すところだった
そうだ
考えた事も無かったからわからなかったけど、
一緒にいたいなら晴翔と同じところに行けばいい
今まで考えるのが退屈で面倒くさいものだと思っていたけど、晴翔の言葉で「パッ」と開けたように答えが見つかった
そして、何をすればいいかも道が出来たかのように分かって行く
あっさり答えが出てしまいぼーっとしてしまっていた
少々傷つき冷たく返す
ほんっとに相手を想って例えてほしい
昔からビミョーなところ付いてくるセンスは変わらない
まだ何か言いたそうな顔をして、話を戻された
自分から言ってきたくせに私の言葉に驚いている
言葉では嫌そうにしてても、内心晴翔は嬉しいと思ってるんだと私は晴翔の顔を見て思った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。