第4話

一緒
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2018/02/26 14:57
私達の関係がこうなったキッカケは、一年前。
咲 えみ
来年もう三年なんだね〜
身体にあたる風が寒くなってきたなと感じ、もうすぐ二年生が終わってしまうとふと思う
晴翔
だな
そーいえば、
進路とか決めてんの?
咲 えみ
いや特に〜
晴翔
特にって(笑
そろそろ決めないとやばくね?
咲 えみ
んーそーだけど行きたい大学ないし、就職できればどこでもいいかな
この世で一番未来のことを考えるのが難しいと私はつくづく思う
晴翔
でも一応は大学の名前ださなきゃだぞ?
咲 えみ
うぅ〜私には無理だな
晴翔
じゃあ俺と同じとこ受ければ?
咲 えみ
うん、っえ?
「飯行く?」みたいなのりでさらっと言ってきたので聞き流すところだった
晴翔
だから、俺と同じ大学受ければ?
咲 えみ
えっなんで?
晴翔
逆に行きたい大学無いのにわざわざ別のところ受ける必要あんの?
同じなら一緒にいれるし
そうだ

考えた事も無かったからわからなかったけど、

一緒にいたいなら晴翔と同じところに行けばいい

今まで考えるのが退屈で面倒くさいものだと思っていたけど、晴翔の言葉で「パッ」と開けたように答えが見つかった

そして、何をすればいいかも道が出来たかのように分かって行く
晴翔
っあ っなぁ おーい 咲?
咲 えみ
あっはいはい何?
あっさり答えが出てしまいぼーっとしてしまっていた
晴翔
いま宇宙人と交信してたよ(笑

あと深海魚みたいに顔死んでた。
咲 えみ
死んでないし
交信もしてないから
少々傷つき冷たく返す

ほんっとに相手を想って例えてほしい

昔からビミョーなところ付いてくるセンスは変わらない
晴翔
そう?(笑

んで?何考えてたの?
まだ何か言いたそうな顔をして、話を戻された
咲 えみ
同じとこ受けるよ私
晴翔
はっ?嘘、マジで言ってんの?
自分から言ってきたくせに私の言葉に驚いている
咲 えみ
晴翔が言ってきたんじゃん、わざわざ別のとこ受ける必要無いって
晴翔
そうだけど...
本当にいいの?
咲 えみ
全然いい
晴翔と同じとこがいい!
晴翔
まーじかー

また一緒かー
言葉では嫌そうにしてても、内心晴翔は嬉しいと思ってるんだと私は晴翔の顔を見て思った

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