第5話

目標
78
2018/02/26 15:04
それから少しして、
“とりあえず”ではなくここじゃなきゃ嫌だって思えるようになった私の生活は変わって行った
程なくして思う。
私は晴翔を甘くみていた。


頭がいいとは思っていたけど、偏差値65の大学を目指せるほど学力があるとは思っていなかった
咲 えみ
本当にここ目指してんの?
過去問を見て頭に?しか浮かばず後悔しかしていない
晴翔
もうA判定
咲 えみ
はい?本気?
模試ですでにA判定をもらっているらしく
誇らしげに言う

その余裕そうな表情にとてもイラッとくる
晴翔
行くって言っちゃったんだから途中棄権なんてさせないから
日頃、突発的にでる若干Sな部分

皮肉なことに晴翔は可愛い顔をしてる為友達には
「またまた〜晴翔くんにかぎってそんな事あるわけないでしょ〜」って
言われるけど、
この、二人の時だけにしかでないSの晴翔に私は口答えができない
晴翔
はいはいぼーっとしない

学年末ですら危ないんだろ??
早くやるよ
咲 えみ
...はい
そう私は、
大学受験どころか定期テストですら危機的状況にいる

というわけで、晴翔と勉強ざんまいの毎日がスタートしてしまった
__最初は、
_バカなの?
_脳みそあるの?
_日本語分かってる?だの
散々暴言を吐かれつつも賑やかに勉強していた。

けれど、月日が経っても上がらない私の学力に笑ってはいられなくなり

同時に私たちの仲もぎくしゃくして気まずい関係になっていった

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