それから少しして、
“とりあえず”ではなくここじゃなきゃ嫌だって思えるようになった私の生活は変わって行った
程なくして思う。
私は晴翔を甘くみていた。
頭がいいとは思っていたけど、偏差値65の大学を目指せるほど学力があるとは思っていなかった
過去問を見て頭に?しか浮かばず後悔しかしていない
模試ですでにA判定をもらっているらしく
誇らしげに言う
その余裕そうな表情にとてもイラッとくる
日頃、突発的にでる若干Sな部分
皮肉なことに晴翔は可愛い顔をしてる為友達には
「またまた〜晴翔くんにかぎってそんな事あるわけないでしょ〜」って
言われるけど、
この、二人の時だけにしかでないSの晴翔に私は口答えができない
そう私は、
大学受験どころか定期テストですら危機的状況にいる
というわけで、晴翔と勉強ざんまいの毎日がスタートしてしまった
__最初は、
_バカなの?
_脳みそあるの?
_日本語分かってる?だの
散々暴言を吐かれつつも賑やかに勉強していた。
けれど、月日が経っても上がらない私の学力に笑ってはいられなくなり
同時に私たちの仲もぎくしゃくして気まずい関係になっていった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。