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メンバー達はぬなに夢中だㅤ、
よく笑うㅤ , ㅤお喋り上手なぬなと
楽しそうに話す .
久し振りㅤ、 感動の再会のはずなのに
別に興味ないのかなって …
心配になるくらい 俺はぬなが好きだ .
話に入るのも少し気が引けて 窓の外を見る .
今日の天気は変わりやすい
不穏な雲が空を厚く覆っていた
信号待ちで車が停車する
不意にぬなに声をかけられて吃驚した
んㅤ、 と咄嗟に素っ気ない返事を返してしまうㅤ .
冷たいって思われたかな 、
隣にぬながいるのにㅤ頭の中はそんなことばっかり .
ぎこちなく笑ったㅤ 、
悟られないようにとすぐに顔を逸らした
接し方を忘れてしまったみたいだったㅤ ,
その間もメンバー達は話を続けるㅤ ,
馴れ初めから別れまで全部ばらされてしまった
ポルシェに大きく響いた笑い声
ぬなの笑顔がかわいかったㅤ .
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!