第4話

お兄の生きた証2
569
2020/01/19 15:47
あなた
んっ…ここどこ…

お医者さん
あなたさんわかりますか。

あなた
はい。それよりお兄どこですか。

お医者さん
海人くんも大事なのはわかりますが少しは自分の体も考えて下さい。

あなた
それはわかりますがお兄の方が今は大事なんです。
どこにいますか。

お医者さん
海人くんは集中治療室にいます。

あなた
集中治療室って…まさか

お医者さん
そうです。海人くんは今とても危険な状態です。
今日か明日が山場だと思います。

あなた
そんな。お兄…さっき約束したばっかりなのに… 
(涙を流す)
場所はどこですか。
 
お医者さん
場所は教えしますが覚悟をしてください。今までの海人くんとは違いますので。

あなた
はい。

集中治療室の前

あなた
嘘でしょ…

お医者さん
こちらが今の海人くんです。
 
あなた
あんなに色白になってたくさんの管に繋がれてあれはお兄じゃない。嫌だ…

看護士さん
こちらです。

◯◯
ありがとうございます。ここか。海人の病室。
あの大丈夫ですか。って大丈夫なわけ無いですよね。
この子知り合いなんで後は大丈夫です。

お医者さん
わかりました。では失礼します。

あなた
あのどなた様ですか。

◯◯
君があなたちゃんだよね。海人の妹の。

あなた
そうですけど…

◯◯
俺は海人の友達の平野紫耀って言います。
紫耀って読んでいいよ。

あなた
紫耀さん。

紫耀
海人から噂は聞いてたから本当に可愛いね。

あなた
なんで来てくれたんですか。

紫耀
海人から毎日連絡来てね
でも急に連絡が無くて心配になって来たらこうなってたわけでさ。

あなた
そうですか。いつもお兄がお世話になってます。

紫耀
いえいえこちらこそお世話になっています。

あなた
今お兄こんな状態ですけどいつものお兄はどんな感じですか。

紫耀
いっつも笑顔でニコニコしてて笑顔がまぶしいね。

あなた
お兄いつもそうなんですね。

紫耀
あなたちゃんの前じゃどうなの。

あなた
私たちは両親がどっちも亡くなっていて小さい時からいつも二人で遊んで私がさみしがり屋で泣き虫なんですぐいじめられたりしていた時には助けてくれるのはいつもお兄でした。そしていつも笑顔で私を笑わせてくれました。お兄の笑顔はひまわりみたいに眩しいなってたまに思っています。

紫耀
そうなんだ。海人いいお兄ちゃんなんだね。

あなた
はい。お兄は…(涙を流す)

紫耀
大丈夫大丈夫。海人があなたちゃんを一人ぼっちにはしないよ。(背中を撫でる)

あなた
お兄…

お医者さん
海人くん意識戻りました。でもしかし…


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