第18話

神との約束
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2020/01/30 12:17


[あなた…神が…]



「えっ…」





in病院






「神様お願い…じんくんを助けて…」






(お医者さん)








[神は大丈夫ですか…]










(こちらにどうぞ…)







「嘘でしょ…」








つれてこられたのは狭い真っ白な部屋。
そこにはベッドと白い布が全身にかけれた人がいた








(最善を尽くしましたがすいませんでした)




白い布を取られると真っ白な顔した顔をじんくんが
寝ていた…










「じんくん…起きて…一緒に帰ろうよ…」




「じんくん…帰ろ…」






[あなた…やめろ…もう…]







玄樹くんが私の体を抱き締める








「嫌だ…離して…嫌だ…玄樹くん…」








[やめろ。あなたこんな事しても神は喜ばないよ]







「嫌だ…じんくん…」














じんくんはバイクに乗って私の家に向かう途中に交差点で信号待ちをしていていたら赤信号を無視した大型トラックが突っ込んで来てじんくんのバイクとぶつかって引かれて下敷きになった。救急車で運ばれた時にはもう瀕死状態だった。









「じんくん…」














あれから月日がたった






今はじんくんのお墓の前に玄樹くんといます。





「じんくん。来たよ。ごめんね。ずっとこれなくてごめんね。じんくんがいなくなってからちょっとおかしくなっちゃって…涙」




[あなた大丈夫。これ以上は言わなくていいよ。
[神も聞くの辛くなるから]





「ごめんね…」






「私。じんくんがいなくても頑張って生きるから」





[あなた。こっち見て]



「んっ」





[神が言ってたんだ]


 


(過去)

『もし俺があなたより先に死んだりしたら玄樹があなたを守ってくれる。あなたさ寂しがりやで暗い所は1人で入られないし方向音痴で可愛いくて守りたくなちゃうんだよね』



[神ってあなたの親かよ]





『親代わりみたいなもんだから』






『でもあなたにはずっと笑っていて欲しい。あいつの笑顔を見てるとすっごく癒されるんだよね』


『だからずっと笑っていて欲しい』






[神。今すぐ死ぬ訳無いのに変な事言わないでよ]





『ごめん。でもあなたの夢は絶対叶えてあげたいんだよ。あなた昔から我慢してわがままも言わないでずっと耐えてたと思うから俺らが出来る事はやってあげたいなって思って』










現在





「じんくん…そんな事まで考えてくれてたの…」






[あなた。神と違って頼りないかもしれないけど俺と付き合ってくれますか。これが神の最後の願いなんだ]






「じんくんが…はい…玄樹くんお願いします」 






[玄樹くんって呼び方やめよう]



[玄樹って呼んで]




「玄樹…」






[もーう神はこんな可愛い彼女がいたなんて~うらやましい~]












そして私は夢だったモデルになりました。うまくいかない時もあるけど、じんくんの事を思い出して頑張っています。











そして私は玄樹と結婚式をあげました。子供も男の子と女の子を1人ずつ生みました。出産痛くて苦しかったけど
じんくんが新しい命を授けてくれたと思って頑張りました。
















でも2人の女の子の時に急に生まれるってなって帝王切開で緊急手術になって赤ちゃんは助かったけど私はダメだったみたい…出血量がひどくて低血圧になって意識不明の重体になっちゃったみたい。
 


「げんき…」

 

[大丈夫だからな(手を握る)]

「今まで…ありがと…」


ピー(心停止)



[嘘だろ。あなた…よく頑張ったね(顔を撫でる)]




「…(顔には涙の跡)」  
 




❪パーパー。まぁまどうかしぃたの(2歳になった息子)❫



[ママね死んじゃったの。ごめんね。パパがしっかりしてなくてママや◯◯、◯◯に苦しい思いさせちゃったね]





❪まぁまーだめぇーしなぃいで…❫




赤ちゃんは助かったけど母体がこんな弱かったらダメだよね。ごめんね。弱いお母さんで…玄樹もごめんね…




でもこれからは、じんくんと同じ世界に入れる待っててね。











終わり

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