お医者さん
今海人くん意識が戻りました。
しかし今日が危ないかもしれません。

あなた
嘘でしょ…(体の力が一気に抜ける)

紫耀
あなたちゃん。海人は今どうなっていますか。

お医者さん　
海人くんは今自分で呼吸をしていません。ほぼ機械で生かされてるような感じです。なのでいつ自発呼吸が止まってもおかしくない状況です。

あなた
嫌だ…嫌だ…お兄…
はぁはぁはぁ…

紫耀
あなたちゃん深呼吸して。

あなた
ひぃすーひぃすー

紫耀
ゆっくりでいいから俺に合わせて。

あなた
すーすー
ごめんなさい。

紫耀
大丈夫だよ。海人の側に行こう。

あなた
はい…



集中治療室の中

あなた
お兄お願いだから置いてかないで…(手を握る)

紫耀
そうだよ。海人こんな可愛い妹１人にさせるなよ。
１人にさせるなら俺がもらちゃうぞ。

海人
あなた…(弱い声)

あなた
お兄…お兄…わかる。

海人
紫耀もいるの…

紫耀
いるよ。

海人
紫耀がいるなら安心だな…

あなた
お兄何言ってるの。

海人
紫耀もし僕がこの世からいなくなったらあなたの事を幸せにしてくれないかな…

紫耀
えっ俺でいいの。

海人
紫耀だから安心してお願いしてるんだよ…
僕はもうそんなに長くから幸せには出来ないけどあなたにはいつまでも笑っていて欲しいからさ…

あなた
お兄…

紫耀
海人わかった。海人の妹のあなたちゃんを絶対に俺が幸せにする。海人がしたかった事も俺が代わりにするから。

海人
あなた泣き虫だからあまり泣かせるような事するなよ…だったら許さないから…

あなた
お兄ありがとう…(手を握る)

海人
あなたこんな兄貴でごめんね…
幸せになってね…(パタッ)

(ピーピー)

あなた
お兄…嘘でしょ…お兄…

紫耀
あなたもう諦めよ。海人は頑張ったから。
海人お疲れ様ゆっくり休んでいいぞ。後は俺に任せろ。

あなた
お兄…ありがとう…お兄の分まで幸せになるね…
お兄の妹で幸せでした。本当にありがとう…