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第3話

Diary3 カミサマのコ
29
2018/02/11 18:11
神木 サク
嘘つけ!何なんだよ!?リラン
今ボクは今朝顔面に攻撃してきたリランと名乗ったヤツの事情聴取中だ。
リラン
なにって…だから、カミサマだよッ☆
神木 サク
カミサマ?
カミサマって天罰を与えたり、だとかなんとかで人よりも偉いとかってよくゆー…アレ?
リラン
そうだよ。そのカミサマなんだよ、僕☆
神木 サク
は?
理解不能。思考回路が回らない。
神木 サク
ウソだろ?子どもだからといってウソついちゃいけないんだぞ?
リラン
ホントだってば!!父さんは人間界管理庁長なんだよ
人間管理庁なんて、そんな役職は聞いたことない。
なら、よくある子どもの作り話ってやつだろう。
神木 サク
ふーん。ホントかなぁ?
からかうように声のトーンをあげながら疑わしげにリランを見つめる。
リラン
てゆーか、僕が次期庁長なんだし
今度は跡継ぎか。最近の子どもは、ユメがでかいな。
神木 サク
へーすごいなー
とりあえず棒読みな返事を返しておこう。



…………あれ、ちょっと待て。カミサマって空の上にいるんだよな。
コイツ空から降ってきた。
まさかホントなのか?
いやいや、そんなまさか…。
 不覚にも確実に嘘っぽい話を半信半疑とはいえ、信じかけてしまう。まぁ、それはいいとしても……
神木 サク
で。なんでそんなヤツが降ってくるんだ?
リランは、少し考えて話始めた。
リラン
うーん…さっきもいったように、僕は次期庁長なんだけど、僕はイイコになるまでお家に帰れないんだ
ふーん…。
神木 サク
つまりは…追い出されたってワケだ
 黙り込むリランを無視してボクはリランが開けたお菓子を横取りすると、その辺にあった雑誌をパラパラめくりながら呟いた。
 そして視界の隅でリランはボクの言葉に少し小さくぴくんと反応すると、突然何かをひらめいたような顔をして元気になる。
リラン
…そーゆーワケだからよろしく!
子どもらしい笑顔で、すちゃっと警察の様に敬礼するとお菓子を買いに行くといってすぐに部屋を出て行った。
ボクは、リランの言葉も軽く受け流し、また新しいお菓子を開けると、別の雑誌を引っ張り出して再び読み始めた。

 その時のボクは、あの言葉があんな意味だったとはまだ予想もしていかった。

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