バレーボール部助っ人
あなた参上
そう言って私は練習着に着替え、参加する
(なんか、練習試合だった!洋服一緒じゃなきゃダメらしい。たまたま同じ服持ってたから良かった…)
試合の笛が鳴る
私は後ろのレフトから開始
サーブはこっちからなのでもちろん私がサーブ
私はジャンプフローターで相手コートにサーブを入れる
久しぶりすぎて思うように飛ばなかったが、ギリギリネットインで点数が入った
みんなが私にハイタッチを求め集まってきた
私は地面にボールをたたきつけ、手を慣らす
一息ついて、ボールを叩きやすい位置にもっていく
私はボールの中心を手のひらに当て、腕を引き思いっきり押し出す
そのボールは無回転で色んな方向に揺れている
乱れたとはいえ、ボールをあげられる
ライトにボールが上がり、レフトとセンターがブロックをとぶ
私は後ろに下がりながらボールの落下地点を計り、ちょうど正面にボールを捉えながら、Aパスをする
セッターがそう言いながらセンターにAクイックでトスを上げ、それを難なく叩きつけるセンター
再び私のサーブの番
そう宣言し、私は笛の合図とともに高くボールを上げ、思いっきり打つ
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。